2020年、未知のウイルスの影響で、世界は大きく変化しています。これからの「ウィズコロナ」の時代、私たちには一体何ができるのでしょうか。
広報誌『福岡大学学園通信』10月号で、コロナ禍における福岡大学の取り組みや、各分野の研究者の声を特集しました。
コロナ患者の最後の砦、福大病院のECMOセンター
福岡大学病院救命救急センター 診療部長 石倉 宏恭 教授
福岡大学病院は7月、新型コロナウイルス感染症による重症呼吸不全患者の治療等の呼吸器管理に特化した「ECMOセンター」を設立しました。呼吸器管理に特化したECMOセンターの設立は、大阪府以西から九州(沖縄県を除く)にかけては唯一で、重症呼吸不全の患者を積極的に受け入れるとともに、ECMO治療に必要な技術の向上や、世界レベルの人材育成の拠点としての役割を担います。
本病院では、2010年から医師4人と技師2人をECMO治療で高い実績を誇るスウェーデンのカロリンスカ大学病院ECMOセンターに派遣し、10年にわたって技術の習得に努めてきました。石倉教授は、「センターに患者さんを集約することで症例数を増やし、救命率を上げていきたい。また、センターが核となり、九州におけるECMOの普及や医療技術の向上にも貢献したい」と話します。
- 詳しい記事はこちら
