2020年、未知のウイルスの影響で、世界は大きく変化しています。これからの「ウィズコロナ」の時代、私たちには一体何ができるのでしょうか。
広報誌『福岡大学学園通信』10月号で、コロナ禍における福岡大学の取り組みや、各分野の研究者の声を特集しました。
国交と貿易情勢はコロナ後にどうなるのか?
商学部 岡 陽子 准教授
全世界を襲ったパンデミックは、国交と貿易にも多大な影響を及ぼしています。
春先には、サプライチェーンの機能低下でマスク不足が取り沙汰され、他国への生産依存が問題化し、生産拠点を国内へ戻すべきといった声が大きくなりました。
そもそも自由貿易は、第二次世界大戦という悲惨な経験の反省から、国同士があえて依存し合う関係を作ることで、戦争を回避しようと考えたことが始まりです。WTO(世界貿易機関)も、その理念を受けて設立されています。岡先生は、「今回の感染症をはじめとして、地球規模で解決しなければならない課題が山積する今、分断ではなく融和・国際協力が不可欠です。自国の利益ばかりに目を向けていても、すぐに立ち行かなくなります」と話します。
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