令和8年度予算

令和8年4月

令和8年度 学校法人福岡大学収支予算について

学校法人福岡大学の令和8年度予算は、3月10日開催の理事会で審議を行った後、3月18日開催の評議員会へ諮問し、3月26日に開催された理事会の承認により成立しました。令和8年度予算は、①病院経営基盤の抜本的改革、②組織再編・集約による人員の適正化および人件費比率の低減、③既存予算の抜本的見直しによる経費削減、④耐震対策・熱中症対策およびバリアフリー化等の工事の実施を重点施策に挙げて編成しています。

今回の令和8年度予算には、本年6月実施予定の診療報酬改定に伴う増減額を時間的制約等により反映させることは、出来ませんでした。今後、診療報酬改定により収入または支出が著しく予算と乖離する可能性があるため、影響額が確定次第、補正予算として改めて策定する予定です。

令和8年度事業活動収支予算は次のとおりです。経常的な収支のうち、本業の教育活動の収支を見る教育活動収支差額は、55億3,400万円(決算の段階で、ほぼ教育活動支出に充当している予備費を控除すると△56億3,200万円)の支出超過となり、前年度予算との比較で12億3,300万円収支が悪化しています。これは、医療収入が、令和7年度決算推定額を基礎として、患者数及び診療単価を積算したことにより13億7,600万円減少したことに加えて、人件費が14億5,200万円増加したためです。教育活動収支差額と教育活動外収支差額を合わせた経常収支差額は44億2,900万円(予備費控除後では45億2,600万円)の支出超過となり、前年度予算との比較で11億7,700万円収支が悪化しています。施設・設備関係の補助金、資産の売却や処分等に係る臨時的な収支を見ることができる特別収支差額は2億1,100万円の収入超過となり、前年度予算との比較で1億3,800万円減少しています。基本金組入前当年度収支差額は、毎年度における基本金組入前の収支の状況を見ることができるもので43億1,600万円の支出超過となり、前年度予算との比較で12億2,000万円収支が悪化しています。基本金組入額は、良好な教育・研究・医療環境を維持するための施設・設備等の取得費であり、181億6,900万円となっています。以上の結果、当年度収支差額は224億8,500万円の支出超過となっています。

全体的な経営状況を見ることができる事業活動収支差額比率は、法人全体で△4.75%です。経営指標では50%以下が望ましいとされる経常収入に対する人件費比率は法人全体で49.1%であり、前年度予算より1.0ポイント上昇しています。人件費は事業活動支出の中でも最大の部分を占めており、引き続き注意を払う必要があります。

日本私立学校振興・共済事業団が定める「経営判断指標」によれば、教育活動資金収支差額が過去3年間のうち2ヵ年赤字となった場合、イエローゾーンに分類されます。

今まで、ご説明したとおり、令和8年度予算は人件費の大幅な上昇や建物の耐震化工事等に係る経費が増大し、赤字予算となっています。今後も、学校法人の永続性の担保となる財政基盤の早期確立を図るため、現在、大学部門においては、さまざまな財政健全化に向けた取り組みを検討中です。また、病院部門においても、経営改革の実行を急ぐべくさまざまな改善計画を策定中です。

本学関係者のご理解とご協力をよろしくお願いします。