福岡大学では、東日本大震災の被災地を訪問し、ボランティア活動や現地の人々との交流を通じて、防災や復興支援について考える課外教育プログラム「東日本復興夏期セミナー」を実施しています。
本年度は8月下旬に東北での活動が実施され、昨年末の最終報告会をもって活動が終了しました。
そこで、本セミナーに参加した学生広報サポーター(グーミーズ)3人が、活動を通じて感じたこと、学んだことを記事にします。
第2回は、福島県での活動で印象に残ったことについて、有吉陽奈子さん(人文学部文化学科2年次生)がコラムを書きました。
■忘れられない言葉
私たちが去年参加した東日本復興夏期セミナーでは、主に2班に分かれて活動をしました。私が所属していた班は、宮城県・福島県を中心に、地域のさまざまな方々と関わりながら、防災や復興状況について知り、学ぶことができました。
中でも、福島県の原発20キロ圏内ツアーに参加したことは、自分の中でも非常に大きな経験となりました。それまでの語り部ツアーや座学の中で、震災当時の状況や私たちが感じる疑問に対して積極的に教えていただきましたが、最も印象深いのは、「あの時のことを、風化させたくないから」という言葉でした。
しかし、原発20キロ圏内ツアーでガイドを務めてくださった方は「本当は見せたくない、話したくない」と、複雑な思いを口にされました。これは、私たちがどれだけ貴重な体験をしていたのか、7日間を通した全ての活動を再確認できる言葉でした。セミナーに関わってくださった全ての方々への感謝を心に刻んで、さらに東北への関心を深めていこうという気持ちになりました。
【学生広報サポーター(グーミーズ)・有吉 陽奈子 (人文学部文化学科2年次生)】
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