新年のご挨拶

新年あけましておめでとうございます。
本年が皆さまにとりまして、良い年となりますようお祈り申し上げます。

私は昨年12月1日に、第10代福岡大学長に就任いたしました。45年に及ぶ私の教員人生は常に福岡大学と共にありました。その集大成として、本学の魅力をさらに高め、学生・教職員一人一人の個性が花開くよう努力を重ねてまいります。

大学は、個人がどのような状況であっても強く生きていくことができる知恵を授け、学びを通して生涯の友をつくる場であります。本学が果たすべき4つの使命「教育」「研究」「医療」「社会貢献」の中でも特に私は、「教育」を軸に改革を進めていきたいと考えております。

3月には福岡大学病院の新本館が竣工し、5月に開院の予定です。次代を担う人材の育成がより可能となり、感染症患者さんの受け入れを含めた災害に強い病院となるよう進めております。医療面での社会貢献もますます取り組んでまいります。

さらに、本学では地域はもとより国際的に高く評価される研究も進んでおります。多くの教育職員が日夜取り組んでいる研究が、一つでも多く直接的・間接的に人々の幸せにつながっていくことを期待しております。そして、その一端に触れた学生が、学問や研究に対する興味が深まり、大いなる知的好奇心を持った人材に成長できるよう環境を整えてまいります。

本学の大きな魅力は、人間力ある多くの人材です。戦災図書復旧充実運動で当時の在学生や教職員が立ち上がって大学昇格につながったエピソードがありますが、その情熱と不屈のDNAは、現在も脈々と受け継がれております。

社会の変化が激しく先行きが見えにくい現代において、本学の学生・教職員が各々の個性を発揮し、時代を切り拓いていくことができるよう取り組んでまいります。

令和6年も何卒よろしくお願い申し上げます。
 

 

令和6年1月1日
福岡大学長 永田 潔文