在学生の皆さん
教学担当副学長 加留部 善晴
後期授業について
2020年度の後期授業は、新型コロナウイルス感染症予防および感染拡大防止の観点より、原則、遠隔授業を継続します。これは、世界的に感染拡大が収まらない新型コロナウイルス感染症から皆さんを守るために行った措置（命ファースト）です。最近では、福岡県内においても若年層を中心に新規感染者数が増加しており、直近1週間の感染経路不明者の割合は61.4％を超えております。また、感染しても発熱や咳、味覚・臭覚異常などの症状が出ない場合も見られ、これからの日常においては、一人ひとりが感染しているかもしれない、ということを前提に行動することが重要です。
ただし、卒業研究論文、各種資格取得、技能の習得など対面でしか修得できない一部の授業科目においては、対面での授業を取り入れることとしました。それは、直接教員からの指導を受けたい、学友と意見を交わしたいと願う学生の期待にも何とか応えていきたい、また、大学の授業の基本的な在り方としての対面授業を感染症のリスクに十分に配慮したうえで実施していくことも大学の使命であるだろうとの思いからです。また、感染症のリスクから大学へ登学することにためらいを感じる学生やご父母の気持ちにも配慮いたします。履修登録している授業科目が対面（一部対面）となったとしても登学を強いることはありませんし、遠隔授業を並行して実施することで、学修の機会を保証する準備も行います。
福岡大学として、学生の皆さんの安全を守ることと併せて、提供する教育の継続と質の確保はどちらも重要であり、両立を図っていく必要があり、今回の決定に至りました。なお、後期授業においても、前期同様、パソコンの準備が間に合わない学生、インターネット接続環境の不備あるいは使用可能なネット通信データ総量の著しい不足等による遠隔授業受講が困難な学生を対象に、パソコン、モバイルルータの無償貸与（但し、いずれも台数に限りがあります）の学生支援を継続します。また、同時に学内の感染症対策も進めておりますので、キャンパス内で遠隔授業を受講することや必要な資料の出力をすることも可能です。
後期授業科目の内容および授業形態については、FUポータルや授業支援ツールを用いてご案内しますので、確認するようお願いします。なお、社会情勢の変化により後期授業の実施形態を変更する場合がありますので、本学ホームページより行動指針、教育・授業活動を随時確認してください。
以 上