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20251020
キャンパスライフ

【ふくらませ、大胆に。】プログラミング×仲間たち=アイデアをカタチにする力

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福岡大学で学び、挑戦し、夢を追う学生たちに迫るインタビュー企画、「ふくらませ、大胆に。」

学びに向き合う姿勢や将来への想い、日々のキャンパスライフを通した一人一人の個性と成長をお伝えします。


「大学の履修登録サイトを、もっと使いやすくカスタムできないかと思ったんです」。

黒田陸斗さん(工学部電子情報工学科3年次生)が本格的にプログラミングを始めたのは、大学入学後間もなくのことだった。

初めての履修登録。指定のポータルにアクセスした時、読み込む速度が遅いと感じた。ようやく選択する画面が開いたら、履修科目の多さに驚いた。よく見ると、前期と後期の授業が同じ画面に表示されている。

「例えば、前期と後期を分けて表示できる機能や、“この授業はどんなだった”みたいな、口コミページがあった便利なのに。無いなら、作ってみよう」。

独学で試行錯誤を重ね、あれこれと格闘する。ただ、システムを動かすこと自体は楽しかったという。だが、いくらやっても思うように完成度を高められず、一人で取り組む限界を感じるようになってきた。

大学の進路として電子情報工学科を選んだのは、プログラミングが学べるからではあった。でも、一気にその熱量が高まったきっかけは、先輩や友人とチームを組み参加した『ハッカソン』だ。

ハッカソンとは、企業や教育機関などが開催するプログラミングイベントで、参加者は与えられたお題に沿って、たった数日間でアプリを作り上げる。作ったアプリは、IT企業や専門家から評価を受け、時には報奨金も出る。プログラミング好きの間では知られたイベントで、「いつか出てみないなって思ってました」と、彼は話す。

ハッカソン参加者の中には、企業エンジニアもいる。彼のチームはアイデアに対して高い評価を受けたものの、コードの美しさに関しては、他と圧倒的な差があった。

「手厳しくダメ出しを受けました」。

でも、自分とは違う発想や技術に触れたことで、プログラミングを見る目が“ひとりで書くもの”から“みんなで育てるもの”へと変わっていく。

その経験をきっかけに、仲間と共に学び、刺激し合う環境をつくろうと、学内でプログラミングサークル『ピアプロ』を立ち上げた。創立メンバーは、学科の人に声を掛けまくり、教授の協力も得た結果、30人以上集まった。

「最初はメンバー間に技術力の差もあって、思うように開発が進まず大変でした」。

「僕自身、教える程のレベルでもないし」と、彼は言う。でも、必死で学び、試行錯誤を重ねながら、ただひたすら働くうち、代表としてチーム全体を動かす難しさとともに、やりがいを知っていく。

「みんな目的があって行動しているから、それに合わせて仕事を振るようにしています。技術よりも、まずいい人であることが大事」。サークルを運営する中で、マネジメントの手応えも感じ始めた。

夏にはDX企業のインターンに参加し、アプリ開発の現場を経験した。プロが作る整然としたコードの構成に触れ、「記事で読んでいたのと桁が違う」と感動したという。AIに書かせたコードを提出したら、「なんでこんな書き方をしたの」と説明を求められた。その時の自分には、はっきりと答えることができなかった。

「開発の根本的な理解がないと、きれいなコードは書けないんです」と彼。大学の授業で学ぶコンピュータの仕組みやアルゴリズム、ネットワークといった基礎分野の重要性を改めて感じた瞬間だ。

「たとえば処理の流れを理解していないと、どこが原因で動かないのか判断できない。授業での学びが、実践の裏側を支えていると実感しました」。

現在は長期コンテスト「チャレキャラ」で家計簿アプリを開発中。その名も『貯金彼女』。貯金できた金額の多い少ないで、画面の中の彼女の喜び方が変わる。「達成感より、作業している時間が楽しいんです」。

将来は、サーバーやデータベース、ネットワークといった、ユーザーからは見えないシステムを開発・管理する『バックエンドエンジニア』を目指している。

一人で学ぶ楽しさから、仲間と成長する喜びへ。彼の挑戦は、今も進化を続けている。

【関連リンク】
公式Instagram(「ふくらませ、大胆に。」別企画掲載)
工学部ウェブサイト

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