福岡大学主催「第13回(平成29年度)全国高校生川柳コンクール」の入選作品が決定しました。
入選は金賞[福岡大学長賞]、銀賞[全日本川柳協会賞]、銅賞[西日本新聞社賞、NHK福岡放送局長賞]、福大生が選ぶ賞[特別賞](5作品)、入賞(45作品)の全54作品と、学校賞[特別賞]6校です。
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このコンクールは、活字離れが進む若い世代にわが国固有の短詩系文学・川柳に親しんでもらい、文化振興の一助を図ることを目的に平成17年から毎年開催しており、いままで延べ9万人以上の高校生が参加しています。
第13回となる今回は過去最高の全国208校13,331人の高校生から32,468作品の応募がありました。
応募作品は、授業、夏休みの課題、受験、部活動、友人・家族・地域とのつながりなど、「今どきの高校生」の日常が垣間見えるものが多く、特にスマートフォンやLINE・InstagramなどのSNSを取り上げた作品が目立ちました。
また、「18歳選挙」「忖度」「君の名は」など高校生の視点で「今年のニュース」を表現した作品も多くありました。
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【金賞[福岡大学長賞]】
「髪切って 視線気になる 登校日」
福岡県 福岡大学附属若葉高等学校 1年 小林 優貴奈 さん
<作品評価(全日本川柳協会・梅崎流青氏)>
人間の頭髪は人にもよるが一カ月に約2センチ伸びるという。当然そのままの長髪の人もいれば剃り上げに近い短髪も。いわば髪の長さは一つの自己表現でもあるのだ。引退力士の断髪式ほどではないにしても、新たなスタートに向ける決意の証として、髪を短くした「私だけの儀式」。果たして登校日の仲間たちは私のこの小さな決意に気がついてくれたのだろうか。多感なる十代。
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【銀賞[全日本川柳協会賞]】
「夏祭り 送信ボタン まだ押せず」
兵庫県 兵庫県立猪名川高等学校 3年 中尾 美結 さん
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【銅賞[西日本新聞社賞]】
「買ったはず いつかスマホに 飼われてる」
神奈川県 神奈川県立逗葉高等学校 3年 相川 舞依 さん
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【銅賞[NHK福岡放送局長賞]】
「絶望の 三者面談 二対一」
兵庫県 姫路市立琴丘高等学校 2年 阿蘇 由城 さん
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特設サイトでは、このほかの入選作品や受賞者のコメント、西日本新聞社社会部デスクやNHK福岡放送局のプロデューサーの講評を掲載しています。
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