〔学生取材コラム〕消防団へ!-地域のためにできることー(第2回)

日本には、地域防災の要として火災発生時の消火活動や災害発生時の救助活動等に従事する消防団が組織されています。消防団では消火技術を競う大会が開催されていて、2015年9月6日(日)に行われた福岡県女性消防操法大会では、「福岡市早良女性消防団」が優勝しました。

その消防団員の一人として活躍したのが本学の織戸美奈さん(スポーツ科学部スポーツ科学科4年次生)です。織戸さんに学生広報サポーター(グーミーズ)の市原功也さん(経済学部経済学科4年次生)がインタビューをしました。

全2回にわたって紹介します。第2回は、全国大会優勝についてです。

<バックナンバー>

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■祝・全国優勝

織戸さんが消防団員として認定されたのは、2015年1月1日で2年次生の1月。そしてその2015年1月、女性消防操法大会に出場するために「福岡市早良女性消防隊」が結成される。この大会への出場決定が、スポーツをしてきた織戸さんのアスリート魂に火を付けた。

女性消防操法大会では「ホースをつなぎ、放水で的を落とす」という約1分の動作の中で、正確さや機敏さなどが採点される。「福岡市早良女性消防隊」は早良消防団に属する8つの分団の女性29人中、7人で構成される消防隊だ。「優勝する気しかなかった」と、いつも全力の織戸さん。以前に同じ大会で優勝したチームの映像を何度も見直し、自分たちの練習方法やタイムと比較し改善を行う。大会直前の8月には、猛暑の中さらに学校や仕事がある中で週に4回もの練習を行った。その結果、見事県大会で優勝し、全国大会が開催される横浜へ。仲間との協力、多くの方からの応援の結果、゙初出場で初優勝゙を勝ち取った。

「たくさんの人と関わりを持つことができ、一生つながっていられるメンバーと出会えた。4年間続けたいと思っていたサッカーを辞めた時はとても悲しかったけれど、けがのおかげで新しい道もあることに気付くことができた」と、消防団に入ってよかったことを振り返る織戸さん。将来の夢は「消防士」。元々教員を目指していた織戸さんであったが、消防団の活動は織戸さんの将来の夢にも影響を与え、新たな目標となったのだろう。

私と同い年の学生が地域のために全力で活動していることを知り、学生でも地域のためにできることがたくさんあるのだ、と感じた。織戸さんのような学生が増えていくことで、町全体が活気に溢れていくのではないだろうか。

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(写真)優勝メンバーと共に

【学生広報サポーター(グーミーズ)・市原功也さん(経済学部経済学科4年次生)】