〔学生取材コラム〕消防団へ!-地域のためにできること-(第1回)

日本には、地域防災の要として火災発生時の消火活動や災害発生時の救助活動等に従事する消防団が組織されています。消防団では消火技術を競う大会が開催されていて、2015年9月6日(日)に行われた福岡県女性消防操法大会では、「福岡市早良女性消防団」が優勝しました。

その消防団員の一人として活躍したのが本学の織戸美奈さん(スポーツ科学部スポーツ科学科4年次生)です。織戸さんに学生広報サポーター(グーミーズ)の市原功也さん(経済学部経済学科4年次生)がインタビューをしました。

全2回にわたって紹介します。第1回は、織戸さんが消防団への入団を決意したきっかけやその活動内容等についてです。

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■消防団入団のきっかけ

2015年9月6日(日)、福岡県女性消防操法大会で「福岡市早良女性消防隊」が優勝し、全国大会への道を切り開いた。県大会での勢いは衰え知らず。同年10月15日(水)に横浜市で行われた全国大会(46チーム参加)でば初出場で初優勝゙と、この上ない結果を残したのである。そこで今回、優勝メンバーの一人である織戸美奈さん(スポーツ科学部スポーツ科学科4年次生)に消防団での活動について話を伺った。

1年次生の時、織戸さんは女子サッカー部に所属していたが、けがの影響で2年次生の5月に女子サッカー部を退部。その後、部活に充てていた時間を使って「地域の方と関わりたい」と感じるようになった。地元で地域の方との触れ合いが多かったからだそうだ。そのような中、2年次生の後期に受講した大学の「現代を生きる」の講義で、消防士の方に「学生でも地域のためにできることはある」ということを教わり、消防団への入団を決意したそうだ。

地域密着型の消防団。消防団は地域ごとに分団が分かれており、例えば、早良団という消防団の分団は8つに分かれている。織戸さんは、その中の一つである長尾分団に所属している。長尾分団の団員は男性35人、女性5人の計40人。学生や会社員、主婦、自営業といったさまざまな人で構成されている。

活動内容も幅広い。例えば、「少年消防」では子どもたちと一緒になって救命講習を受ける。子どもたちとたくさん会うため、織戸さんばおりっぢの愛称で親しまれているそうだ。「予防指導」では地域の方の家に訪問し、火災が起こった際に各自で逃げることが可能かどうかを確認する。避難が困難な場合には消防署に連絡をして、緊急の際に救助に向かえるようにデータを整理しておくそうだ。各自での避難が困難な障がいを持たれている方や、高齢者の方の数は織戸さんの予想を上回っていたらしく、「もっと地域の方との交流を増やすべき」と感じたという。

活動の中で「予防指導で伺った家の方々とお話をし、地域の方々の笑顔を見ると、消防団に入ってよかったと思う」と織戸さん。消防団は地域の方との関わりが深い活動ということが分かった。

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(写真)操法訓練を行う様子

【学生広報サポーター(グーミーズ)・市原功也さん(経済学部経済学科4年次生)】 

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