〔研究者コラム〕ー「いまさら聞けないトクホについて、トクホって何?(第3回)」トクホってなぜ効くの?ー

全5回シリーズで「いまさら聞けないトクホについて、トクホって何?」と題したコラムを紹介しています。コラムを担当するのは松末公彦准教授(薬学部)です。

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トクホの関与成分とは?

前回(第2回)のコラムでは、トクホは国から安全性と有効性が保証された健康食品であることを述べました。では、なぜトクホは「効くこと(有効性)」が保証されているのでしょうか?実はトクホには、健康への効能を示す関与成分なるものが必ず含まれているのです(下図参考)。

最近、トクホコーラが販売され話題になっています。このトクホコーラの味はこれまでのコーラとほとんど変わらないようですが、トクホコーラには"難消化性デキストリン"という関与成分が含まれています。この難消化性デキストリンが含まれているため、前回お話したトクホの特徴である健康への効能として、トクホコーラのラベルには"食後の中性脂肪の上昇を抑制するので、脂肪の多い食事を摂りがちな方、食後の中性脂肪が気になる方の食生活の改善に役立ちます。"と書かれています。

つまり、トクホの健康への効能は含まれる関与成分により変わってきます。例えば、トクホとして認定されているチューイングガムには関与成分として「キシリトール」が含まれており、この成分の健康への効能については「歯を丈夫で健康に保ちます。」と書かれています。このように全てのトクホには関与成分が含まれており、その関与成分に由来する健康への効能が商品に記載されています。

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