2015年11月に、公認会計士試験の論文式試験の合格者が発表になり、本学会計専門職プログラムに在学中の学生5人が合格しました(論文式試験の受験には短答式試験の合格が必要)。2014年の合格(会計専門職プログラム第1期生)に続き、2年連続かつ多数合格という快挙でした。
2012年に商学部・商学部第二部の学生を対象にスタートした本プログラムは、在学中に公認会計士や税理士などのハイレベルな資格試験の合格を目指すための会計プロフェッショナル養成プログラムです。
合格した5人(3年次生3人、4年次生2人)に会計専門職プログラムの魅力や勉強期間の思い出、今後の抱負について語ってもらいました。今回から全2回シリーズで紹介します。
<Students Voice 1>
最短距離で合格にたどり着く学びと、
プロに必要な人間性を養う学びがここに。
商学部経営学科 会計専門職プログラム 4年次生
李 済賢 さん
「大学に入学するからには、より高度な勉強に挑戦したい」。これが会計専門職プログラムに参加した動機です。私は韓国からの留学生ですが、中学生のころに父親の仕事の都合で来日し、その時から日本への関心が強くありました。
公認会計士試験の数ある試験科目の中で最も得意としていたのは「監査論」。試験直前の対策講座では、監査項目や各種手続きの方法論など、実務に必要な知識を集中して習得しました。膨大な試験範囲の中から、どのように学んでいくか。ヤマ勘で勉強範囲を決めるのではなく、実務を行うにあたって、どこをどのように理解しておかなければならないのか。その考え方を教えてもらえたことが、最短で合格できた理由だと思います。
また、直接的な試験対策の授業科目ではなくとも、例えば倫理規則・社会的責任といった公認会計士のあるべき姿や果たすべき役割の重要性について学べる機会は、一生の仕事とするにあたってとても重要と感じました。プロとしての心構えや人間性を養う学び。総合的な学びを行いながら成長できる環境が魅力的です。
<Students Voice 2>
一人じゃない。
学び合う仲間の存在が合格の支えに。
商学部経営学科 会計専門職プログラム 3年次生
鮫島 啓佑 さん
大学2年次からは、学部の授業が終わった後の18時から21時までキャンパス内で提携専門学校の先生による講義を受け、空き時間を見つけては自習に励む日々が続きました。問題集や答練に繰り返し取り組み、自分の弱点を見極めては、そこを集中的に学び直して克服。一つずつ少しずつ地道な繰り返しの連続でした。
公認会計士試験は、短答式であれ論文式であれ合格するためには圧倒的な学習量が不可欠。もちろん効率的な勉強方法は授業を通して身に付けていくわけですが、やる気が出なかったり苦しく落ち込んだりした時も継続的な勉強が必要になります。
そんな時、支えや刺激になったのが、同じ目標に向かって努力する仲間です。仲間と悩みを話すことはもちろん、学食に一緒に行く、自習室で勉強している後姿を見る、勉強していた参考書のくたびれ具合を目にする。仲間の存在自体が自分を支えてくれ、刺激を与えてくれました。会計専門職プログラム生は45人。気心知れた仲間と切磋琢磨できる環境は、実に恵まれていると思います。
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