「医療用麻薬の痛み止め効果を高める方法」に関する研究成果が、科学雑誌『Nature Neuroscience』のウェブ版で公開発表されました

福岡大学〔高野行夫元薬学部教授、本多健治同講師(共に本学を定年退職)〕と自治医科大学(輿水崇鏡医学部教授)を中心とした研究チームは、強力な痛み止め効果を持つ医療用麻薬のモルヒネについて、鎮痛効果がより強く、長く続くことを可能にする方法を発見しました。

医療用麻薬は繰り返し長期に使用すると効き目が減弱し、耐性現象という状態に至ることが知られています。この耐性現象を回避する方法はこれまで知られていませんでしたが、その仕組みの一部が明らかになりました。

約10年を掛けてなされた本研究の成果は、5月1日付で科学雑誌『Nature Neuroscience』のウェブ版に掲載されました。

  • 雑誌名:『Nature Neuroscience』
  • 論文タイトル:Complex formation between the vasopressin 1b receptor, β -arrestin 2 and theμ -opioid receptor underlies morphine tolerance
  • 論文著者:Taka-aki Koshimizu, Kenji Honda, Sachi Nagaoka-Uozumi, Atsuhiko Ichimura, Ikuo Kimura, Michio Nakaya, Shinya Sakai, Katsushi Shibata, Kentarou Ushijima, Akio Fujimura, Akira Hirasawa, Hitoshi Kurose, Gozoh Tsujimoto, Akito Tanoue, and Yukio Takano

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