有明海の浄化効果を確認、熊本県長洲町・中逸博光町長が来学されました

5月11日(水)、熊本県長洲町の中逸博光町長が来学し、山口政俊学長、西嶋喜代人研究・情報担当副学長、渡辺亮一工学部教授と面談しました。

福岡大学水循環・生態系再生研究所(所長:工学部社会デザイン工学科渡辺亮一教授)と長洲町は、平成27年8月に長洲町の干潟の環境保全を目的とした連携・協力に関する協定を締結しました。これに基づき同研究所では、ヘドロ分解、浄化の効果が期待される「フルボ酸鉄シリカ」を入れた砂袋を長洲町干潟に設置することで環境改善の実験を重ね、その結果、ヘドロの減少やアサリの稚貝の生育について効果が確認できました。

中逸町長は、「これからの地域活性化には大学との幅広い連携が不可欠。今後、有明海の浄化に向けて福岡大学とより一層協力していきたい」と熱い思いを語りました。また、渡辺教授からは「今後も調査エリアを拡大してさらなる実験と調査を続け、水産資源の回復を目指し、有明海の再生につなげていきたい」と抱負が述べられました。

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中逸町長(左)と山口学長(右)

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研究成果を説明する水循環・生態系再生研究所長の渡辺教授

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地域活性化と大学の役割について懇談