「触覚」を有する手術支援ロボットシステム 「Saroa サージカルシステム」を用いた 胸部外科領域における 世界での初症例を実施、回復も順調

 福岡大学(学長:朔 啓二郎)とリバーフィールド株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:只野耕太郎、以下「リバーフィールド」)は、「触覚」を有する手術支援ロボットシステム「Saroa サージカルシステム」(以下「Saroa」)を用いた胸部外科領域での世界第1症例および第2症例を、2023年7月3日(月)に福岡大学病院にて実施し、患者様も無事に退院されたことをお知らせします。

 本2例の症例(右上葉肺葉切除および右中葉・上葉亜区域切除術)は、福岡大学病院(呼吸器・乳腺内分泌小児外科)佐藤寿彦教授の執刀により行いました。

 佐藤教授は、「手術は非常に順調に進められました。空気圧駆動による技術により患者様に対して肋骨に対する圧迫も少なく、術後の患者様の回復も順調です。同日の東京医科歯科大学での大腸手術もスムーズに行われたと聞いています。これで、国産のロボットが呼吸器科・消化器・泌尿器科・婦人科などの診療科で使用できるようなり、開発のお手伝いをしてきた私としては非常にうれしいです」と述べました。

 近年、外科手術において、「術後の回復が早い」「傷口が小さい」等の利点から、低侵襲な内視鏡外科手術における手術支援ロボットでの治療が増加しています。手術支援ロボットは、手振れ防止機能や手術に使用する術具(鉗子)に関節があることで精密に操作を行うことができ、外科治療において手術支援ロボットでの治療が今後さらに普及されると予想されています。

 「Saroa」は、独自の空気圧精密制御技術を生かして、手術に使用する鉗子にかかる力を検出し、執刀医に触覚(力覚)をフィードバックする機能を搭載しています。従来には無かった触覚(力覚)を有することにより、執刀医は自分の手で直接手術しているような感覚を得られ、手術の精度がより高くなると期待されています。


【日 時】7月19日(水)11:00~

【場 所】福岡大学病院 メディカルホール(福岡市城南区七隈8丁目19-1)

【出席者】岩﨑昭憲病院長、佐藤寿彦教授、上田雄一郎助教、リバーフィールド株式会社社長(4人)

【製品に関するお問い合わせ先】

リバーフィールド株式会社 事業推進部

TEL:03-6822-9700

e-mail:product@riverfieldinc2.com

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