ヒト脳内の細胞環境を再現した標本の作製に成功

~薬効を容易に確認でき、新たな医薬品開発に期待~

脳の中には、神経細胞(ニューロン)以外にもグリア細胞と呼ばれる細胞があり、神経細胞とグリア細胞を一緒に培養することで、シナプスと呼ばれる神経細胞のつなぎ目を形成します。

福岡大学大学院薬学研究科4年次生の内野鉱也さんと薬学部教授の桂林秀太郎教授を中心とする研究チームは、ヒトのiPS細胞からグリア細胞を作製し、1つの神経細胞と一緒に培養した「新たな標本(オータプス培養標本)」を開発しました。てんかんやアルツハイマー病などの中枢神経の病気には、グリア細胞が関与しているといわれており、新たな標本は薬の効き目を容易に確認できることから、医薬品の開発につながるものと期待します。

この研究は、福岡大学てんかん分子研究所と株式会社iONtargetとの共同研究によるもので、研究成果は2022年7月16日に科学雑誌『iScience』オンライン版に掲載されました。

  • 【お問い合わせ先】
    福岡大学薬学部 教授 桂林 秀太郎
    電話:092-871-6631(代)(内線:6634)
    メールアドレス:shutarok★fukuoka-u.ac.jp
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