再生可能エネルギーの利用率向上のためのシステム開発がNEDOの先導研究プログラムに採択

 
福岡大学半導体実装研究所〔所長:末次正(工学部電子情報工学科教授)〕は、福岡県産業・科学技術振興財団、長崎総合科学大学、イサハヤ電子株式会社と共同で、国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の2022年度「NEDO先導研究プログラム/新技術先導研究プログラム[エネルギー・環境新技術先導研究プログラム及び新産業創出新技術先導研究プログラム]」公募に、2021年度実施の「先端実装技術を用いた多重直並列構成アダプティブ電源の研究開発」の発展研究テーマとして、「直並列電源構成直流給電システムの研究開発」を応募し、このたび採択されました。
NEDO先導研究プログラムは、わが国の省エネルギー・新エネルギー・CO2削減等のエネルギー・環境分野の中長期的な課題を解決するために必要となる技術シーズ、特に既存技術の延長とは異なる、2040年以降の社会実装を見据えた持続可能なエネルギー供給の実現や、新産業創出による産業競争力の向上に有望な技術の原石を発掘し、将来の国家プロジェクト等に繋げていくことを目的としています。
2050年のカーボンニュートラル達成のため、太陽光発電や風力発電といった再生可能エネルギーの普及が重要課題として取り上げられています。この再生可能エネルギー電力は、CO2の排出が少ないエネルギーとして期待されており、発電された電力を負荷機器や設備に合わせた最適な電圧に変換する際の電力損失を極力少なくすることが求められています。
今回採択されたシステム研究開発は、この電力変換で生じる損失を低減するためのもので、福岡大学半導体実装研究所をはじめとした4事業体で新たな再生可能エネルギーの利用効率向上のためのシステム研究開発を提案して採択されたものです。特に幹事団体である本学半導体実装研究所は、従来構築してきた部品内蔵技術を用いたパワーモジュールの新規設計検討を行います。この部品内蔵構造を利用することで、システムの特性が向上し、電力損失が少ないシステム構築に役立てることができます。
 
  • 【お問い合わせ先】
    福岡大学工学部電子情報工学科 教授 末次 正
    電話:092-871-6631㈹(内線:6421)
    Email:suetsugu★fukuoka-u.ac.jp  ※★を@に変えてご送信ください。