くしゃみ飛沫吸入の防止につなげるフェイスシールドの形状を研究開発

世界中で猛威を振るう新型コロナウイルス感染症により、多くの人が罹患し、命を落としています。この危機の最前線で闘っているのが医療従事者で、一般の人たちより高い感染リスクに、日々さらされています。
福岡大学工学部機械工学科の赤木富士雄助教(専門:流体工学)は、フェイスシールドを装着した医療従事者が感染者の正面からくしゃみを受けた場合のウイルス感染のリスクを減らすため、国内企業と共同で新しいフェイスシールドの形状を開発中です。
今回、2 種類のエッジ形状を持つフェイスシールドを準備し、コンピュータモデルを使用してフェイスシールド周辺のフロー分析を行い、飛沫吸入防止効果を確認しました。
その結果、シールドの上端では、つばの長さを長くし、小板をシールド面から傾斜して取り付けないことで、抑制効果が向上することがわかり、下端では、つばの長さを短くし、小板をシールド面から傾斜させて取り付けると、抑制効果が向上することがわかりました。
この研究開発には、本学医学部医学科と看護学科が協力しており、医工連携研究の成果です。
本研究成果は、2021年3月26日(金)付けでAIP(米国物理学協会)の論文誌 Physics of Fluids に掲載されました。             
  • 【お問い合わせ先】
    福岡大学 工学部機械工学科 赤木 富士雄 助教
    電話:092-871-6631 (代)(内線:6330)
    メールアドレス:akagi★
    fukuoka-u.ac.jp
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