大分県津久見市での地域連携のまちづくりが「第25回防災まちづくり大賞」を受賞 福岡大学景観まちづくり研究室が取り組みに携わる

 
福岡大学工学部社会デザイン工学科の景観まちづくり研究室(柴田久教授)が携わった大分県津久見市でのまちづくりの取り組みが、第25回防災まちづくり大賞において、日本防火・防災協会長賞を受賞しました。
大分県津久見市は、南海トラフ地震発生時の津波対策や、河川の氾濫による浸水対策などの防災機能の強化に加え、市街地における市民の日常生活の快適性や、市街地における観光客の周遊性の向上など、さまざまな課題を抱えていました。
こうした課題を踏まえ、大分県庁や津久見市役所、NPO法人まちづくりツクミツクリタイと福岡大学景観まちづくり研究室が手を組み、主に以下の3つの取り組みを行ってきました。
①コンテナ293号とCafe1/2(ニブンノイチ)の設置による拠点づくり
市の中心部に位置するつくみん公園に、イベントや活動、市の情報発信の拠点となる「コンテナ293号」を設置しました。また、旧西日本銀行跡の宮本共有会館を一部改装し、「Cafe1/2(ニブンノイチ)」を設置しました。情報発信の拠点の役割を担うほか、災害時のボランティアの待機場所としても活用されています。
②スイーツ×防災マップの作成による市街地周遊と防災意識の啓発
津久見市を中心に、市街地周遊の促進と、災害時における避難意識の啓発の両方を目的とした「スイーツ×防災マップ」を作成しました。
③災害対策と都市再生の一体的整備計画の策定
2017年の台風18号による河川の氾濫被害を受け、市街地を流れる津久見川は同年12月に激特事業に採択されました。これに伴い、川幅を広げる等の防災機能の強化が行われるとともに、災害対策と都市再生の一体的な整備計画が策定されました。この計画策定にあたり、福岡大学景観まちづくり研究室の学生も主体的に関わりました。
柴田教授は今回の受賞を受け、「約7年間携わってきた津久見市のまちづくり支援が、今回このようなかたちで評価されたことを大変うれしく思います。今回の受賞をきっかけに津久見市のまちづくりがより一層活性化し、豊かな市民生活の創出につながることを切に願っています」と話します。
  • 【お問い合わせ先】
    福岡大学工学部社会デザイン工学科 柴田 久 教授 
    電話:092-871-6631(代)(内線:6484)
    E-mail:hisashi★fukuoka-u.ac.jp
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