細胞には“ゲノムを安定に維持する仕組み”が備わっており、その中で、多くの因子がネットワークを作り、協調しながら遺伝情報を次の世代に引き継ぎます。一方、この仕組みに異常がおこると、がんなどの様々な病気が発症する原因となります。
福岡大学理学部化学科の竹立助教(倉岡研究室)は、フランス・マルセイユがん研究所での研究から、DNA修復やテロメアの恒常性維持に寄与する因子がDNA複製にも関わるという、これまで想定されていなかった新しい仕組みの一端を明らかにしました。今回の研究成果は、がんや老化の原因解明に向けて、重要な手がかりとなることが考えられています。
本研究成果は、2020年5月11日(月)付けで『Nature Structural & Molecular Biology』に掲載されました。
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