飲酒で生じる「アセトアルデヒド」によるDNAの傷が"がん"の原因になる化学構造を世界で初めて発見

ヒトが“がん”になる主な原因は、飲酒によって生じる化学物質「アセトアルデヒド」だと考えられています。しかし、アセトアルデヒドがどのように“がん”の原因になるかはよく分かっていませんでした。

今般、福岡大学理学部化学科の倉岡功教授の研究グループは、大阪大学基礎工学部の岩井成憲教授との共同研究によって、飲酒により生じるアセトアルデヒドがDNAに傷をつけ、“がん”の原因になる「傷の化学構造」を世界で初めて発見しました。

この傷は、太陽の紫外線によってできるDNAの傷と構造がよく似ており、紫外線が“がん”を引き起こす仕組みと同じように、アルコールの摂取が“がん”を引き起こすと考えられます。

この成果は、『Scientific Reports』に掲載されました(2019年1月24日付)。
 

  • 【お問い合わせ先】
    福岡大学 理学部化学科 教授 倉岡 功
    電話:092-871-6631㈹(内線:6222)
    Email:kuraoka★fukuoka-u.ac.jp
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