「ライフサイエンス新技術説明会」を開催(12/11)

福岡大学の研究成果2件を企業関係者にプレゼンテーション

12月11日(火)、科学技術振興機構(JST)東京本部で「ライフサイエンス新技術説明会」が開催され、本学アニマルセンター・田中聖一准教授、医学部・田中智子助教が、研究成果を発表します。

本説明会では、特に医療系大学から生まれた研究成果である特許の実用化(技術移転)を目的に、新技術や産学連携に関心のある企業関係者に向けて、研究者自らが直接プレゼンテーションします。

田中聖一准教授は、「ヘルペスの再発を防ぐワクチンを提供するために」をテーマに発表します。ブタの慢性病基礎疾患であるオーエスキー病や、ヒト水疱瘡(ぼうそう)などの病原体であるαヘルペスウイルスに対する現行ワクチンは、いずれも発症予防であり、潜伏感染・再活性化を防ぐことはできません。田中聖一准教授が開発したワクチン株は、初感染による症状緩和だけでなく再活性化を抑制し、再起感染症や感染拡大を防ぎます。さらに潜伏ウイルス再活性化に伴って増悪すると考えられるアルツハイマー病などの発症抑制にも役立つことが期待されます。

田中智子助教は、副腎皮質癌および副腎腺腫の治療薬への用途が期待される「ステロイドホルモン産生抑制剤」をテーマに発表します。現在、副腎皮質癌治療薬として承認されている薬剤はミトタンのみですが、副作用の問題、単剤での奏効率(治療実施後に癌細胞が縮小または消滅した患者の割合)は35%であり、新規治療薬が待望されています。田中智子助教は、本学医学部・柳瀬敏彦教授、薬学部・大江賢治准教授と共同で開発した「副腎皮質癌細胞の増殖とステロイドホルモン産生を抑制する化合物」の実用化に向けて、プレゼンテーションします。 

  • 【日時】 
    12月11日(火)10:00~15:55
                  ※本学発表時間   〔14:00~14:25〕 田中聖一准教授
                                         〔14:30~14:55〕 田中智子助教
  • 【場所】 
    JST東京本部別館1Fホール(千代田区五番町7K’s五番町)
  • 【主催】
    国立研究開発法人科学技術振興機構(JST)
    ※詳細は、こちらをご参照ください。 
  • 【お問い合わせ先】
    福岡大学 研究推進部産学知財課
    電話:092-871-6631(代)(内線:2832)
    FAX:092-866-2308