林 幹男・福岡大教授(福岡いのちの電話理事長)定年退職

一般社会での「カウンセリング」の草分け的存在
ストレス社会を生きる人の心を研究して40年超
 

福岡大学人文学部教育・臨床心理学科の林幹男(はやしみきお)教授が、平成28年度末に定年退職を迎えます。林教授の専門は、ストレス社会を生きる現代人の心の健康の維持・増進・社会適応等に関する臨床心理学的支援についての実践研究です。

林教授が学生であった頃は「臨床心理学」や「カウンセリング」といった領域が確立されておらず、精神科医を師として学びました。

初任地の琉球大学時代(昭和50年頃)には、日本復帰直後の混乱期にあった沖縄県の一般人の多くが心の悩みを抱え、相談する場がない社会環境に疑問を持ち、その後の研究活動に大きな影響を与えたと言います。林教授は、「人は日常生活の中で困っている」「身近なところで相談・援助が得にくい」の視点を大切にし、一般人や困っている人の目線で人の悩みに向き合い社会を観ることを学生や社会に唱えてきました。その実践として、学校適応支援教室「ゆとりあ」の開設や多くの公的活動、ボランティア活動に携わっています。

  • 【社会活動】
    ・福岡県教育相談ネットワーク会議会長(2013年~)
    ・福岡県いじめ問題対策連絡協議会会長 (2015~)
    ・福岡市自殺対策協議会副会長(2006年~)
    ・公益社団法人福岡犯罪被害者支援センター理事長(2001年~)
    ・社会福祉法人福岡いのちの電話理事長(1984年~)※設立者の一人
    その他多数

【お問い合わせ先】

福岡大学広報課
電話:092-871-6631(代)〔内線:4631〕