福岡大空襲から70年 福岡大学特別展を開催(6/15~22)

焼失した図書館、「図書無き学生は翼を失った鳥!」と立ち上がった学生たちの軌跡
~学生による「戦災図書復旧充実運動」、そして大学昇格~

今年は戦後70年。戦災の記憶をとどめようと、福岡大学では、1945年6月19日の福岡大空襲により焼失した図書館と、復旧しようと立ち上がった学生たちの姿をテーマとした特別展を6月15日(月)~22日(月)、福岡大学文系センター棟1階のプラザ50で開催します。

福岡大空襲では、福岡大学の前身校である九州経済専門学校も戦火に遭い、約8,000冊の本が図書館の建物もろとも焼き払われました。終戦後の1946年、福岡経済専門学校へと改称した本学は、新たな教育制度により、4年制大学に昇格するか廃校になるかの選択を迫られます。大学に昇格するための条件は「図書1万冊」。これを機に学生たちが立ち上がり、スタートしたのが「戦災図書復旧運動」でした。

この運動では、戦後の貧しい時代にもかかわらず、ほぼ全員に当たる600人の学生たちが、演劇や演奏会、バザーを行ったり、家庭教師や土木作業に従事したりして資金集めに奔走しました。卒業生からの支援もあり、当時の金額にして35万円、図書7,500冊を集め、1949年には無事に福岡商科大学へ昇格。1956年に福岡大学へと改称し現在に至っています。

特別展では、当時の写真や、学生たちが集めた図書等を展示。当時の学生たちの思いや歴史を、現在の学生や地域の方々に伝えていきます。

  • 【期間】
    6月15日(月)~22日(月)(日曜日を除く) 9時~17時
  • 【場所】
    福岡大学文系センター棟1階プラザ50 ※キャンパスマップはこちら
  • 【内容】
    写真展示、福岡高商~福岡経専の図書展示・ビデオ上映(平日のみ)
  • 【入場料】
    無料

【お問い合わせ先】

福岡大学 大学史資料室
電話:092-871-6631(代)(内線:4646) 平日8:50~16:50
 ※お問い合わせは、上記の時間帯にお願いいたします。