福岡大学工学部社会デザイン工学科 柴田久教授(景観まちづくり研究室)が設計に携わった警固公園がグッドデザイン賞受賞

デザインを通じて産業や生活文化を高めることを目的に1957年に創設されたグッドデザイン賞。平成26年10月1日(水)、その「グッドデザイン賞2014」の受賞発表が行われ、福岡大学工学部社会デザイン工学科柴田久教授(景観まちづくり研究室)がグッドデザイン賞の栄誉に輝きました。

柴田教授を中心に「景観まちづくり研究室」が携わったのが、天神の中心部にある警固公園の再整備事業。かつての警固公園には高い築山等によって多くの死角が存在し、若い女性を狙った性犯罪やハント族と呼ばれる集団が屯するなど、夜間にはほとんど人通りの見られない危険な公園でした。

これらの難題解決に向け、本事業ではデザインコンセプトを「防犯と景観の両立」とし、単に公園の防犯対策事業という位置づけでなく、都市景観の一部として警固公園の存在感を高める方針が目指されました。特に見通し改善によって見えてくる周囲の景観を公園の魅力として重視し、逆に周囲からは園内の様子を十分かつ魅力的に眺められるデザイン提案がなされています。

その結果、改修された平成24年12月以降の警固公園では、治安の改善とともに人通りの増加等が確認され、1年後には隣接するソラリアプラザが公園の眺望を活かしたリニューアルオープンを実施、カフェなどの売り上げ増加、隣接する警固神社の参拝客増加など、多岐にわたる波及効果をもたらしています。

審査では「単なる公園の改修に留まらず、公開後の様々な市民活動の場としてや、周囲の施設への波及など、公園を媒体とした社会的な効果が上がっている点」などが評価されました。

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福岡大学 工学部社会デザイン工学科 景観まちづくり研究室 柴田久教授
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