福岡大学理学部 塩井成留実助教の研究テーマ 「なぜ毒をもつ生物は、 自分の毒では死なないのか?」 公益財団法人国際科学技術財団2014年研究助成事業に採択

本学理学部化学科の塩井成留実助教の研究テーマ「なぜ毒をもつ生物は、自分の毒では死なないのか?」が公益財団法人国際科学技術財団の2014年研究助成事業に採択されました。

この研究助成事業は、公益財団法人国際科学技術財団が「エレクトロニクス、情報、通信」「生命科学」「クリーン&サステイナブルエネルギー」の3つの分野で研究する35歳以下の若手科学者を対象に、独創的で発展性のある研究に対して助成(1件100万円)を行い、若手科学者の研究活動を支援・奨励するものです。

塩井助教は、今回採択された自身の研究テーマについて「なぜ毒をもつ生物は、自分の毒では死なないのか?この謎の答えはまだ証明されていません。本研究の対象である出血性毒ヘビのハブおよびマムシは、気性が激しくお互いに噛み合うことがあっても死ぬことはありません。本研究は、ハブおよびマムシの血液中に含まれる内在性ヘビ毒阻害タンパク質を網羅的に同定し、これらがどのようにして効率的に自分たちの毒を中和することができるのか、毒ヘビがもつ自己防御システムの分子メカニズムを明らかにすることを目的としています。さらに、毒ヘビの血液中の内在性阻害タンパク質を有効利用した新薬の開発も目指しています」と説明しています。

なお、塩井助教は同財団が主催する「やさしい科学技術セミナー」(11月8日(土)に福岡大学で開催予定)で、一般の方(主に中高生)を対象とした講演を行う予定です。詳細が決まり次第、別途プレスリリースでお知らせします。

 
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