「全国高校生川柳コンクール」終了のお知らせ

本学は、創立75周年記念事業の一環として、わが国固有の短詩形文学に親しんでいただくことを目的に、2005年より「全国高校生川柳コンクール」を開催いたしております。令和6年度には第20回を迎え、初回8,301句であった応募作品は、第20回には12,135句のご応募があるまでに盛り上がり、全国から大きな関心を寄せていただきました。

一方で、デジタルの発展、価値観の多様化、学び方の変化等が起こる中、20年続けてきた本コンクールを今後も同様のかたちで実施して良いのかについて、近年検討を重ねているところでした。そして今般、区切りの20回を迎えるにあたって、主催者として本コンクールを社会情勢に鑑みながらより良き事業に成長させるべき時ではないかとの思いに達しました。

これまで延べ全国約4,200校の高校生の皆さんから、約210,000句の作品が寄せられました。第20回で終了することに淋しさはありますが、暫くお時間を頂き、時代を見据えたより良き事業を検討したいと考えております。20年前と比べ、高校生の皆さんが表現する場は広がったように思います。引き続き高校生の皆さんには、豊かな感性や鋭い洞察力を発揮し、日本文化も意識しながら存分に考えを表現していただきたいと思います。

「川柳は、社会や人間を詠う五・七・五の短詩形文芸」。この20年間、社会や人間を詠い続けてくださった高校生の皆さんと、作品の制作・応募を支えてくださった高校の先生方に心より敬意を表し感謝申し上げるところです。

これまでの長きにわたり本コンクールにご後援いただいた皆さま誠にありがとうございました。

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