遠隔授業の実施に伴うインターネット環境整備に係る経済的支援について

学生・ご父母(学費負担者)の皆さま

福岡大学長
朔 啓二郎


遠隔授業の実施に伴うインターネット環境整備に係る経済的支援について

 

新型コロナウイルス感染症の拡大を受け、福岡大学では、学生の健康面・安全面を考慮し、3月16日(月)付で、令和2年度の「授業開始日」を当初予定してた4月10日(金)から4月24日(金)に繰り下げました。

その後、4月7日(火)に国の緊急事態宣言が発令され、それを受けた福岡県から、5月6日(水)までの外出自粛と大学施設の使用停止の要請が出されました。これらを踏まえ、本学では、学生の大学キャンパスへの入構を禁止いたしました。

この状況下において、4月24日(金)から開始する授業につきましては、当分の間、対面型の授業は行わず、遠隔授業(インターネット環境を用いたリアルタイム配信型、オンデマンド型、教材配信型等)等により実施することとし、その旨を学生の皆さんにお知らせするとともに、「インターネット環境の整備」をお願いいたしました。

遠隔授業につきましては、国も推奨しており、通信事業各社に対し、学生が自宅等で支障なく遠隔授業を受けられるよう、通信容量制限の柔軟な対応を要請し、実際に数社は無償で通信量の増量を行う等の措置を講じております。また、国の施策において、モバイルルーターを学生に無償貸与すること等が検討されています。

しかしながら、上述の対策が講じられたとしても、学生の通信環境(機器の整備を含む)が十分に整うわけではございません。つきましては、このような状況を鑑み、大学として、学生の経済的負担軽減を図ることを目的に、全学生(学部生・大学院生・法科大学院生・留学生別科生)を対象に、一人当たり一律1万円の修学支援金を準備することといたしました(学生への支給方法につきましては、1万円分のギフトカード(実店舗およびインターネットでも利用可)を「学費負担者住所」に郵送する予定にしております)。

大学教育は、学生同士が語り合い、教員と対面で触れ合うことによって成立いたします。しかし現況におきましては、それが叶いません。福岡大学は、このような状況におきましても、必要な教育を学生の皆さんに届けられるように努力してまいります。本学の新型コロナウイルス感染症への対策ならびに教育システムを維持するための取り組みをご理解いただき、今後ともご支援、ご協力を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。

なお、新型コロナウイルス感染症拡大の影響により家計が急変し、修学が困難になる学生さんもおられるかと思います。大学としましては、今後、学生支援のための様々な制度を充実させてまいりたいと考えています(経済的支援制度等はこちら)。

福岡大学は、学生の皆さんの健康と命を第一に考える<命ファースト>と同時に、学習機会の保障と学生生活のサポートに努めてまいります。