新型コロナウイルス感染症に伴う学長メッセージ

 

新型コロナウイルス感染症に伴う学長メッセージ

福岡大学長   
朔  啓二郎

 

新型コロナウイルス感染症が猛威をふるっています。世界的には11万人を超える死者が出ており、感染者の10%近くが死亡しています。福岡県でも、この数日、40人単位で感染者が増えています。「Stay home, Save lives, 命ファースト」を目指してください。今現在、国民の皆さんが、他との接触を従来の8割低減することが、病気蔓延のピークアウトに必要と言われています。

福岡大学は医学部・大学病院を同一キャンパスに有します。この状況下でも、病院は毎日700人以上の入院患者に加え、外来患者、ご家族、関係業者等、そして本学の職員(医師、看護師、医療技術職、事務職等、約1,500人以上)の出入りがあります。本学の医療従事者は、新型コロナウイルス対策のみならず、大学病院特有の高度医療・地域医療を守るために奔走しています。福岡大学のミッション(教育・研究・医療)の中の医療が、まさに地域のために大きく動いているところです。

今後も様々な対応を継続し、学生と教職員と地域住民の健康・安全に心がけていく所存です。保健所と行政(文部科学省・厚生労働省)、その他の医学部・病院を有する同規模の大学と歩調を合わせていきます。

大学は4月24日から授業を開始する予定ですが、国の緊急事態宣言を受け、福岡県から5月6日まで外出自粛要請と大学施設の使用停止の要請が出されています。したがって、七隈キャンパスへの入構を禁止している次第です。当分の間、対面による授業ではなく、遠隔手法をとります。新型コロナウイルス感染症の今後の状況を判断する必要がありますが、徐々にインターネット環境を利用できる教室の開放なども考えていきます。インターネット環境を確保することが難しい学生の皆さん、また、実習や実技を履修予定の皆さんには、不利益が生じないよう、全力でサポートします。

感染症拡大防止のため、本学は授業などの正課だけでなく、クラブ活動やサークル活動などの正課外活動に制限をかけています。また、外出自粛要請に伴い日常生活における様々な場面でも制限をかけられています。このような状況に、様々な不安をもっている学生の皆さんも少なくないことでしょう。

本学は、学業ばかりでなく大学生活でも、皆さんを全力でサポートしたいと考えています。悩みをもつ皆さんは、一人で抱え込まずに、是非大学に相談してください。

本学は、学生の皆さんの健康と命を第一に考えると同時に学習機会の保障と学生生活のサポートに努めてまいります。