小石原焼陶芸家の福島善三さん(1982年経済学部経済学科卒業)が人間国宝に

7月21日、国の文化審議会が「重要無形文化財保持者(人間国宝)」として4人を認定するよう文部科学大臣に答申し、本学卒業生である小石原焼陶芸家の福島善三(本名・福嶋善三)さんが人間国宝に認定される見通しとなりました。政府が今秋にも告示し、決定します。

小石原焼とは、福岡県東峰村に江戸時代から伝わる陶芸技法で、金具で削り目を入れる「飛びかんな」などの模様が特徴です。このたび、小石原焼が新たに重要無形文化財に指定され、その技法を継承する福島さんは57歳という若さで人間国宝に認定されることになりました。今回の答申によって、人間国宝は115人となります。

福島さんは、1982年福岡大学経済学部経済学科を卒業後、家業の小石原焼窯元を継がれ、1988年第35回日本伝統工芸展で初入選。以後、1991年西部工芸展金賞、1999年第15回日本陶芸展大賞、2001年第8回福岡県文化賞、2003年西日本陶芸美術展大賞、同年第50回日本伝統工芸展日本工芸会総裁賞など数々の賞を受賞。2014年には紫綬褒章を受けられています。

心よりお祝い申し上げますとともに、ますますのご活躍を祈念いたします。

『福岡大学学園通信(2004年夏号)』に福島さんの記事を掲載しています。ぜひご覧ください。