
少数のチームだからこそ、チーム内や他職種との密なコミュニケーションを大切に。
- 筑紫病院医療情報部事務室
- 2006年度入職・2016年度入職
私たちの仕事について
筑紫病院における診療情報の管理と、医療情報システムの運用・保守を行っています。診療情報は“カルテ”と呼ばれ、その管理や点検、患者さんからの請求に応じたカルテ開示などを行っています。カルテは診療に欠かせない極めて重要な情報であり、電子カルテが閲覧できない状態となると病院内の仕事が成立しません。そのようなことが起きないよう、医療情報システムを適切に運用・管理することも大切です。また、サイバー攻撃への対応や個人情報保護の観点から、セキュリティ対策の重要度は年々高まっています。サイバー攻撃などで医療情報システムがダウンしたり、情報が漏洩してしまったりするケースも全国的に見られます。このような事態を防ぐためのセキュリティ対策、職員のセキュリティ意識の醸成も重要な仕事の一つです。
チームで動く仕事
私たち医療情報部事務室は、少数精鋭のチームとして仕事に取り組んでいます。それぞれ担当・役割があるものの、全てを一人で対応することには限界があります。そのため、現場で起きたトラブルや課題の把握、情報の共有を大切にしています。特に、新しいシステムの導入や入れ替えは、5年以上の長期期間で進める仕事です。各々の経験や知識を引き継ぎながら、チーム内のコミュニケーションを密に取り合い仕事を進めています。また、私たちが管理するシステムを実際に使う人は、医師や看護師、薬剤師など医療従事者です。現場の声をヒアリングし、システムに反映することも私たちが心掛けていることの一つです。医療については現場の医療従事者、システムについては私たちが、お互いに補い合いながら対応しています。
職場の雰囲気について
他の職種とコミュニケーションを取りながら仕事を進めることは多いと思います。筑紫病院は気兼ねなくコミュニケーションを取ることができる方ばかりで、仕事がしやすい雰囲気です。また、私たちの事務室は人数が比較的少ないこともあり、誰かが欠けても確実に補い合えるよう、お互いの仕事の進捗を把握できるようにしており、和気あいあいとした雰囲気だと思います。
印象に残っている仕事
山口
2013年に筑紫病院が建て替えとなった時の経験が印象的です。当時、私は課員としてこの医療情報部事務室に在籍していました。新病院へ円滑に移転できるよう、当時は打ち合わせを何度も重ねながら、手順を慎重に確認し仕事を進めました。作業量も多く大変な仕事ではありましたが、無事に新病院へ移転し、実際に診療が始まった時には大きな達成感がありました。病院の移転は数十年に一度のことですので、このような貴重な経験をできたのは職員生活の中でも感慨深い思い出の一つです。
山田
筑紫病院で全職員を対象にセキュリティ研修を実施したことは大きな経験です。私たちが扱う医療情報は、個人情報の中でも特に秘匿性の高いものです。その時は実際に私が講師として研修を実施し、狙いとしていた職員のセキュリティ意識の醸成に貢献することができました。私が担当者として一から作り上げた研修であったため、特に印象深いものでした。
このページを見られた方へ
山口
学校法人福岡大学では、さまざまな職種や立場の人と仕事をします。特に私は他職種の職員と関わる機会が多く、これまでにない考えや視点を得ることが多くありました。大学だけでなく、病院や附属学校と働くフィールドが多岐にわたるこの環境は魅力の一つと思います。
山田
大学職員の仕事に対して前例主義で保守的なイメージを持っていましたが、職員生活を振り返ると、現行運用の改善や新たなプロジェクトに挑戦する機会が多かったと思います。また、私は事務職員ですが、業務の範囲は非常に幅広い上、専門性を求められる分野もあり、自分自身も成長できる環境です。そのような環境下で向上心を持って仕事をしていける方と一緒に働けることを心待ちにしています。
(2024年12月)