
栄養管理は大切な治療の一つ。職種間で連携し“あたたかい医療”を提供していく。
- 福岡大学病院栄養部
- 管理栄養士
- 2019年度入職・2020年度入職
私たちが福岡大学病院に入職した理由
武田:本院へ入職する前は、他の病院や学校などで管理栄養士として仕事をしていました。「臨床業務をこれまで以上に学びたい」と思った時、さまざまな患者さんが来院される大学病院、そして特定機能病院としての役割・使命がある本院は、今後管理栄養士として成長していく場所に相応しいと考えました。
古江:学生の頃から「NST専門療法士」を取得したいと考え、規模の大きな医療機関で経験を積むことを目指していました。まさに今、その目標を実現し、その資格や経験を生かしながら活躍できる環境に身を置くことができています。
私たちの仕事
私たち栄養部では、給食管理と病棟における栄養管理の大きく2つの仕事をしています。厨房における調理業務は外部業者へ委託しており、私たち管理栄養士は献立を考えたり、入院患者さんの栄養管理や栄養指導を行ったりすることが主な業務です。現在、各病棟に管理栄養士を配置し、一般病棟13病棟のうち12病棟は専従として、きめ細かな対応を行っています。
チームで協働する仕事について
給食管理:2024年5月には新本館が開院し、調理システムはニュークックチルを導入しました。栄養部内はもちろんのこと、調理業務を担当する委託業者とも協働して患者さんの意見を反映させた、美味しく、安全で治療効果の上がる食事提供に努めています。
栄養管理:栄養は大切な治療の一環と捉え、本院では医師、歯科医師、看護師、薬剤師、臨床検査技師、管理栄養士で構成される栄養サポートチームNST(Nutrition Support Team)が活動しています。NSTでは病棟ごとの栄養管理で難渋する患者さんを中心に介入し、カンファレンスと回診を行っています。
今後の目標
専従で病棟業務を行うようになり、患者さんと関わる機会が増え、患者さんから直接相談をされることも増えました。元々、「管理栄養士」という仕事は患者さんと接することが少ない仕事と思われますが、病棟専従になったことで、徐々に身近な存在になってきたのかなと感じます。今後は、「管理栄養士が病棟にいる意味や意義」をより感じてもらえるようにしたいと思っています。そのためには、経験やスキルを積み、他の職種の方々により信頼してもらえるような努力が欠かせないと考えています。本院は、研修や学会への参加、資格取得のためのサポートなど、バックアップの体制、理解がある病院です。このような環境で、皆さんとともに仕事ができることを楽しみにしています。
※掲載情報は2024年度取材時のものです。