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福大人の魅力を伝える「F-ACE(フェイス)」
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事務職員の立場から「あたたかい医療」の提供をサポート。

髙田 智佳子
TAKATA Chikako
  • 筑紫病院医事課
  • 2017年度入職

【現在の仕事内容】

私が所属する医事課は、いわゆる「医療事務」を担う部署です。医療事務の仕事は、「医療費の請求」と「患者さんの対応」に大別されます。「医療費の請求」は、病気や怪我で治療を行ったときにかかる医療費を計算したり、保険者に診療報酬(医療費全体から患者さんが支払った費用を差し引いた額)を請求したりする業務です。医療費は法人全体の収入の多くを占めており、「病院の経営に直結する業務に携われている」と実感できる業務の一つです。「患者さんの対応」業務では、希少疾患を患っている患者さんや小さなお子さま、障がいを持った方に対して、医療費助成制度等をご案内しています。多くの方が安心して医療を受けられるようなサポートをすることも、私たち医療事務の重要な仕事の1つであると言えます。

【これまでの職員経験の中で、印象に残っているエピソード】

2022年度の診療報酬改定業務です。診療行為(診察や手術等)は国によって1つ1つ点数が決められており、1点=10円で計算されます。「診療報酬改定」とは、2年に1度行われる点数や内容の見直しのことで、新しくできた薬や手術等の診療行為には新たな点数が設定されます。改定業務では、「ある診療行為が実際に本院で行われ、請求可能か否か」といった内容について、医事課が中心となって対応していきます。2022年度改定では、私自身が初めてその業務に主体的に携わり、資料の精読から、医師や看護師、各部署との連携、運用やシステム周りの整備、病院内周知等を実施しました。複数の職員や部署が関係する業務のため、意見を擦り合わせながら構築・運用に向けて準備を進めることは大変でしたが、最終的に滞りなく運用されたときは、安心感と共に大きな達成感を感じることができました。

【仕事のやりがい】

入職前から本法人に病院があることは知っていましたが、いざ病院部門で働くとなると、聞き慣れない医療用語や制度を理解すること、患者さんの対応、院内・院外の方と複雑な内容について調整していくことなど、思い描いていた大学事務職員の仕事とは異なることに、少なからずギャップを感じていました。しかし、周囲の方々のサポートを受けながら、徐々に対応できていった経験は、確実に自信につながっていきました。また、医療費助成制度の案内時、分かりやすい資料の作成や話し方について工夫し、「丁寧に説明してくれてありがとう」とお褒めの言葉を頂いた時は、「今後も患者さんのために頑張っていこう」というモチベーションにつながっています。さらに、診療報酬や高額療養費制度のような社会的な知識・制度を学ぶことができたのは、医事課で仕事をしてきたからこそ学べたものだと思います。今後も事務職員という立場から、医師やコ・メディカル(医師以外の医療従事者)の方々と協働し、患者さんが安心して医療を受けられるように努めていきたいと思います。

(2023年夏取材当時)


 

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