がんや特殊疾患の早期治療を推進。
平井 郁仁
HIRAI Fumihito
- 福岡大学病院 消化器内科 診療部長
- 医学部 消化器内科学 教授
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日常的な疾患から希少疾患、緊急疾患まで消化器を包括的に診療
食道、胃、大腸、肝臓がんといった腫瘍性疾患や炎症性疾患など、消化管と肝臓に関する全ての疾病の診療を行う福岡大学病院消化器内科。消化管グループと肝胆膵グループが「消化器内科」として統合し、包括的に診療していることが大きな特色である。 -
消化器外科のフォローがよりアグレッシブな治療を可能に
「診療を行う上では外科のサポートがないと本科は成り立たない」と消化器外科との連携を強調する平井先生。「患者さんにとって最善の治療を導き出すため、外科とのディスカッションは非常に大切です。また、日頃から密にコミュニケーションを取り、厚い信頼関係を築いているからこそ、難易度が高い治療にも積極的に臨めるのです」。 -
最新鋭の設備と専門スタッフで難易度の高い疾患に立ち向かう
日本人の死因1位はがんで、その半数以上が消化器系のがんである。他領域に比べて圧倒的にがんの発生率が高いため、早期発見に貢献することが大学病院の果たすべき重要な任務。「本科には消化管専門の病理医がいるのも大きな強み。炎症性発がんなど、発見が非常に困難な症例の診療は、知識や経験はもちろん、最新鋭の設備が整った本科が担うべき使命だと考えています」と、平井先生は話す。
(2020年1月15日)