九州における糖尿病治療の中核に。
川浪 大治
Daiji Kawanami
- 医学部 内分泌・糖尿病内科学 教授
- 福岡大学病院 内分泌・糖尿病内科 診療部長
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増加を続ける糖尿病患者、推定有病者数は約1,000万人
日本では、加齢や生活習慣・社会環境の変化に伴う糖尿病患者数の増加が喫緊の課題となっており、推定有病者数は約1,000万人にのぼると言われている。福岡大学病院内分泌・糖尿病内科は2009年に開設。インスリンを分泌する膵島を取り出して移植する「膵島移植」は九州で唯一対応している。 -
糖尿病の専門スタッフが集結、チームによる統合的な支援を実践
「最善のチーム医療」を目標に、医師や看護師のほか、薬剤師、管理栄養士、臨床検査技師、健康運動指導士などによるチームでの総合的な医療サポートを実践している。「合併症の管理、患者さんの生活環境の把握、他科との連携など、チーム医療で統合的に介入すれば、糖尿病の進行は十分に抑えられる」と川浪先生。 -
地域の医療機関との連携に意欲
九州では糖尿病専門医が不足しているのが現状。糖尿病の発見から治療、合併症の管理や先進医療まで幅広い医療を提供できる本科の強みを生かし、九州の各地域との連携を進めながら、糖尿病治療の中核的な役割を果てしていくことを目指している。
(2019年7月12日)