工学部社会デザイン工学科3年次生3人がサイエンス・インカレで2つの賞を受賞

2014年3月1日(土)、2日(日)、千葉市の幕張メッセ国際会議場で行われた文部科学省主催第3回サイエンス・インカレ・口頭発表部門(工学系・卒業論文に関係しない部門)において、工学部社会デザイン工学科3年次生の3人がファイナリストに選出され、本大会にて口頭発表を行いました。その結果、各協力企業・団体賞として2つの賞を受賞するという栄誉に輝きました。

また、サイエンス・インカレ主催の文部科学省より、日本の科学技術の強みを発信することを目的に、優秀者として本年夏季に米国へ派遣する派遣メンバーにも選出されました。この派遣は、外務省によるKAKEHASHI Project −The Bridge for Tomorrow−(※)の一環とのことです。

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  • 【受賞者】
    平川 裕也さん、坂本 慎也さん、西 将太郎さん
  • 【受賞名】
    エア・リキード賞(株式会社エア・リキード・ラボラトリーズ)
    公益社団法人日本技術士会会長賞(公益社団法人日本技術士会)
  • 【研究題目】
    再生半水石膏から溶出するフッ素が危険!?浄水汚泥を使って環境に優しい不溶化材作りに挑む!!!
  • 【研究概要】
    廃石膏ボードの埋立処分は、処理場内の硫化水素発生問題が顕在化したため、紙と石膏を分離する中間処理後、管理型処分場への廃棄が義務化されている。また、廃石膏ボードの総排出量は今後増加すると見込まれ、リサイクル技術開発のおよび用途開発は急務な課題とされている。その中でも地盤改良材として再生半水石膏を用いた場合、セメントや消石灰を添加させることにより、フッ素の溶出を抑制し利用可能ではあるが強アルカリ性を示す。そこで本研究は、中性域を保ったままフッ素の溶出濃度を抑制することを目的としている。その為、産業廃棄物である浄水汚泥の脱水ケーキに含まれているアルミニウムに着目し、フッ素と反応させることによりフッ素の溶出抑制を実験・検討を行った。
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3人が受賞した2つの賞は、サイエンス・インカレ研究発表会の各協力業者より選出される賞で、3人の研究内容が多くの企業の目に留まり、現代社会の循環型社会の構築に関わり、実現的な内容と、廃材の有効利用のアイデアが高く評価されました。

受賞した3人は、「サイエンス・インカレに参加して、強い知的刺激を受けると同時に、研究の楽しさを実感しました。また、研究発表を行い今回、賞を頂いたことで、自分自身の自信となりました。研究内容のほかにも相手に自分の考えを伝える姿勢など、他の学生に比べ自分に足りない点と感じました。今後は、更なるレベルアップを目指し、研究と自分のスキルアップに努めます」と今後の抱負を語ってくれました。

※ 文部科学省 サイエンス・インカレのウェブサイトはこちらをご覧ください。