〔学生取材コラム〕「福岡大学の歴史を知る」 -福大のスポーツブランドと第一記念会堂 -

5月21日は福岡大学の創立記念日で、今年で創立84年を迎えました。

創立記念日を機会に、福岡大学の歴史について知ってもらおうと、学生広報サポーター(グーミーズ)の田中志歩さん(理学部物理科学科4年次生)が大学史資料室を取材しました。

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■福岡大学の発展とともに

福大生にとって馴染み深い"第一記念会堂"。昭和39年に創立30周年記念事業の一環として誕生して以来、54年の年月が経った。昔からスポーツブランド力が高い福岡大学の歴史は、第一記念会堂とともにあった。

前身の「福岡商科大学」から現在の「福岡大学」に改称された昭和31年、既存の商学部に加えて法経学部が増設され、総合大学としての一歩を踏み出した。しかし、当時七隈キャンパスには体育館がなく、学生たちは青空の下で課外活動を行っていた。併せて、学生数の増加が激しい時代でもあった。そのような中で誕生したのが第一記念会堂である。当時は、入学式や卒業式などの式典が行われ、学生たちの門出を見守ってきた。そして日々の授業やクラブ活動の拠点としても、学生たちにとってなくてはならない場所であった。

特に、スポーツに打ち込む学生たちは、多くの時間を第一記念会堂で過ごし、数々の大会で輝かしい成績を収めていった。第一記念会堂の入口に飾られていた数え切れないほどのトロフィーは、日々努力を続けた先輩たちの熱い思いを物語っている。流した汗と涙、そして思い出がたくさん詰まった第一記念会堂の存在が、本学の誇り続けている高いスポーツブランドにつながっているのだと感じた。

私自身も第一記念会堂で心に残っている思い出がある。入学して間もない頃の体育の授業で、ある学友から「これからよろしくね!」と声を掛けてもらったことだ。周りになじめず不安だった私は、その一言にとても救われた。福大での友達第一号ができた場所として、今でも忘れられない場所である。

第一記念会堂は現在、その役割を総合体育館に引き継いだ。しかし、その姿がなくなった後でも、キラキラした青春の思い出とともに多くの人の心の中で輝き続けるだろう。

 

【学生広報サポーター(グーミーズ)・田中 志歩(理学部物理科学科4年次生)】 

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