〔学生取材コラム〕津和野の田んぼ復興活動の取材―「得たこと、学んだこと」―

2013年8月に宮城県でボランティア活動を行った東日本災害ボランティア「第3次福岡大学派遣隊」のメンバーが、九州近隣にある自然災害地のボラ ンティア活動を行おうと立ち上がり、2013年11月10日(日)と16日(土)に島根県鹿足郡津和野町で活動を行いました。二日間で延べ58人の学生および4人の職員が参加し、田んぼに流入した土砂の撤去等の作業を行いました。豪雨により被災した現地は高齢化が進む農村地帯で、離農も余儀なくされるような農家がある中、田んぼの復旧には若い力を必要としていました。

学生広報サポーター(登録者)3人が、活動を行った学生に取材をしました。今回から3回にわたって紹介します。

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■ 第1回 「得たこと、学んだこと」 ■

2013年11月10日、16日の二日間にわたって、豪雨や台風の被害を受けた島根県鹿足郡津和野町でボランティア活動が行われた。福岡大学から「福岡大学派遣隊」として、10日、16日にそれぞれ29人が参加したこの活動では、田んぼ内の土砂の撤去・選別をして、被害にあった田んぼを本来の姿に戻す作業が行われた。

「福岡大学派遣隊」に参加した森美由紀さん(経済学部経済学科4年次生)は、今回の活動を次のように語った。

「田んぼ内に流れ込んだ土砂は重く、体力を使う作業でしたが、現地の方々がどれだけ困っているのかということに驚きました。しかし、現地の方々はとても穏やかで温かく、参加したメンバーも含めて良い雰囲気でした」

森さんには、活動の中で特に印象に残った言葉があったという。「豪雨により田んぼが酷い状態になり祖母が来年の田植えを諦めていましたが、この復興活動によ り来年の田植えに対して前向きになりました」という、被災者の息子さんの言葉だ。その一言で、役に立つことができた嬉しさを感じたそうだ。

最後に森さんは、「困っている人を若い人が助けることが必要だと学び、また活動を通して人の笑顔や絆、自分自身の成長を感じました。学んだことや得たものが多く、『人のため』と思っていても結局は自分のためになっていました」と今回の活動を振り返った。

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