古典芸能の継承の一翼を担い魅力を伝える 能楽部が「冬乃例会」を開催(12/10)

12月10日(日)、能楽部が白金能楽堂(福岡市中央区白金)で「冬乃例会」を開催します。

2001年に世界ユネスコ第一回世界無形文化遺産に認定された能楽ですが、伝統芸能の中でも継承人口は少なく、存続が危ぶまれています。そのような中で、福岡大学では能楽部が60年以上にわたり活動を続け、古典芸能の継承の一翼を担ってきました。

かつて「謡曲部」という名前だった能楽部。時代の流れの中で入部する学生がだんだん少なくなり、2012年には女子3人で活動していました。しかし同年、部の名前を分かりやすい「能楽部」に変更したところ、興味を持って入部する学生が増え、現在は男女合わせて10人で活動しています。人数が増えたことで、できる演目の種類も増え、活動の幅をより広げています。

「冬乃例会」は能楽部一年間の活動の集大成となる行事です。部員は、7月に開催された「夏の発表会」から半年間、演目がより良いものになるように稽古に励んできました。特に、「竹生島」「天鼓」の演目では、2年次生が初めて“飛返り”という技に挑戦します。これは空中半回転ジャンプを行い、立膝をつく、という難易度の高い技です。

当日は、部員、OB・OG、講師が、囃子や舞を入れず謡(うたい)の魅力を楽しむ「素謡(すうたい)」、主人公の所作の見どころを着物・袴姿で舞う「仕舞(しまい)」を披露します。例年に引き続き、初心者の方でも楽しんでいただけるように、曲の解説を載せた手作りのパンフレットや現代語訳の冊子を用意しています。また、講師やOB・OGの演目もあり、多様な曲目を見ることができます。

  • 【日時】
    12月10日(日)10時30分 開場 11時 開演
  • 【場所】
    白金能楽堂
    (福岡市中央区白金1-18-16)
  • 【入場料】
    無料(入退場自由)