【再掲】私たちの卒業制作は、警固公園(2014年グッドデザイン賞受賞)です

私たちの卒業制作は、警固公園です

創立80周年を迎えた福岡大学は、2014年11月28日、「私たちの卒業制作は、警固公園です」というコピーにメッセージを込め、新聞広告を出しました。この広告は、福岡市天神の警固公園を再整備するというプロジェクトに携わった学生たちの成長の姿を多くの方に知ってもらうためのものです。彼女たちが携わった警固公園は、今では人々が安心して過ごせる「防犯と景観」を兼ね備えた憩いの空間となっています。しかも、この公園は2014年グッドデザイン賞にも選ばれました。彼女たちが大学で培ったさまざまな力は、社会人として活躍するそれぞれの「今」につながっているのです。

GOOD DESIGN AWARD

 

人事が選ぶ大学ランキングで福岡大学が「対人力」全国1位

日経HRが企業の人事担当者を対象に、新卒社員の出身大学のイメージ調査(上場企業3,540社を対象、有効回答社数433社)を実施し、2014年6月16日付け日本経済新聞朝刊に調査結果が発表されました。本学は「対人力」の項目で全国1位。詳細調査項目の「コミュニケーション能力が高い」も全国1位で、他に「ストレス耐性がある」「課外活動に積極的に取り組んでいる」についても高い評価でした。

この新聞報道の後、「対人力」全国1位となった理由を教えてほしいとマスコミ、大学関係者などから多くのご質問をいただきました。全人教育を推し進める福岡大学は、広大なキャンパスに9学部31学科、大学院10研究科34専攻を擁し、2万人超の学生・院生が学んでいます。一つの「まち」と言っていいほど活気ある環境です。総合大学ならではの学部学科を横断した科目も多く、自分の専門や専攻の知識の幅を広げることができます。また、異なる学部の学生や地域社会との交流も盛んで、多様な意見や価値観に触れる経験を通して、学生は人間的な成長を遂げています。

今回の新聞広告は、一例に過ぎませんが、福岡大学の学生がどのように学び、いかに「対人力」を培い、成長を遂げているのか、その一端をお伝えできれば幸いです。

福岡大学工学部社会デザイン工学科、景観まちづくり研究室

福岡大学工学部社会デザイン工学科、景観まちづくり研究室。2011年から、この研究室の学生4名が、天神の警固公園を再整備するというプロジェクトに取り組みました。学生たちは、利用者へのヒアリングや動線調査をもとに、問題点や改善策を話し合い、模型を作成し、市長へのプレゼンテーションも行いました。実践の現場では、学生だからという甘えは通用しません。メールの書き方ひとつまで厳しい指導を受けながら、社会人としての対人力も身につけていきました。大坪さんは、公園内に設置するサインのデザインを担当し、原田さんは、1ミリのズレもない模型作りに力を注ぎました。竹田さんは、最適な園路の幅を決めるため実際に公園の真ん中で模造紙を広げて何度も検証し、田浦さんは、公園内の喫煙状況を調べるため、早朝から煙草の吸い殻を探し歩きました。実際に街の一部を自分たちの手でつくりあげた経験は、彼女たちにとって大きな喜びや刺激となり、それぞれの「今」につながっています。すべての学生がそれぞれの4年後に向かって、価値のある時間を過ごせるよう全力でサポートする。それが私たち福岡大学です。

警固公園の模型 柴田教授の指導のもと、学生たちが制作した警固公園の模型

プレゼンテーション 警固公園の再整備事業について髙島福岡市長にプレゼンテーション

警固公園 「防犯と景観」を兼ね備えた憩いの空間「警固公園」

<関連ニュース>

  • 「工学部社会デザイン工学科柴田久教授(景観まちづくり研究室)がグッドデザイン賞受賞」はこちら
  • 〔研究者コラム〕「景観デザインによる安全安心まちづくり― 警固公園のリニューアル(第1回)」治安の悪化が問題視されていた警固公園― はこちら
  • 〔研究者コラム〕〔研究者コラム〕「景観デザインによる安全安心まちづくり― 警固公園のリニューアル(第2回)」再整備事業の推進体制と設計プロセス はこちら
  • ※詳細はグッドデザイン賞のウェブサイトをご覧ください。

 


門田氏はじめとするプロフェッショナル集団 今回の新聞広告を制作した門田陽氏をはじめとするプロフェッショナル集団