福岡大学陸上競技部の兒玉芽生選手(人文学部4年次生)が、来春からミズノ株式会社に入社し、ミズノトラッククラブに所属することとなりました。
兒玉芽生選手は、東京オリンピック競技大会に女子4×100mリレー日本代表として出場。日本記録に迫る歴代2位の好タイムを記録しました。また、今年の日本選手権では、女子100m・200mともに優勝するなど、女子短距離界の新エースとして期待される存在です。
入社内定にあたり、11月12日(金)に福岡大学で記者会見を行いました。
会見での兒玉選手
3年後のパリでの活躍を誓う
会見で兒玉選手は、「強い選手が多く、歴史のある素晴らしいチームに加入できることを嬉しく思います。今後は、東京オリンピックで感じた“世界との壁”を乗り越えられるよう、そして女子短距離界を引っ張っていけるような存在となれるよう、頑張っていきたい」と話しました。
また、陸上競技部の片峯隆部長は、「アジアやワールドレベルで戦えるアスリートになってもらいたい」と話し、信岡沙希重短距離ブロック監督は、「女子短距離界をリードする存在になり、3年後のパリを目指してほしい」と話しました。

(左から)片峯隆部長、兒玉選手、信岡沙希重短距離ブロック監督
(左から)藤江弘一ミズノトラッククラブ部長、兒玉選手、等々力ミズノトラッククラブ監督
登壇者で記念撮影
多くの報道機関が取材
なお、ミズノ株式会社と本学は2018年に連携・協力協定を締結しています。今後もますます、スポーツを通じた交流と連携を強化しています。
当日は、福岡や兒玉選手の地元・大分の報道機関など、計9社が会見の様子を取材しました。会見の主な内容は以下のとおりです。
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兒玉芽生選手
・ミズノを選んだのは、もっと高いレベルを目指せると思ったから。競技に専念できる環境だと思う。
・素晴らしい選手が多く在籍しているので、一緒に練習して、プロの意識をもってやっていきたい。
・東京オリンピックは、走って楽しかったし、もっと速くなりたいと思わせてくれる素晴らしい場所だった。
・それと同時に、世界との壁も肌で感じた。このままでは世界で戦えないと思った。
・目標は、3年後のパリでファイナリストになること。そのために、まずは来年の世界陸上に出場し、100m・200mの日本記録を更新したい。
・ミズノでは、競技力向上はもちろん、ウェアやシューズの商品開発などに、選手の立場から力になれたらと思う。 -
藤江 弘一 ミズノトラッククラブ部長
・ミズノトラッククラブには素晴らしい選手がたくさんいます。兒玉選手の加入により、ますます光り輝くクラブになると思う。
・兒玉選手をしっかりサポートしていきたい。 -
等々力 信弘 ミズノトラッククラブ監督
・これまで以上に、ますます世界で戦える選手となるよう、精一杯サポートしていきたい。
・ミズノとして兒玉選手が今後伸びていくために何ができるかを考えていく。
・身体のサポートもしっかり行いたい。 -
片峯 隆 陸上競技部部長
・兒玉選手には大きく2つ期待している。
・1つは日本の短距離界を牽引し、日本記録を樹立すること。
・もう1つは、世界・アジアで通用する、ワールドレベルで戦えるアスリートになること。 -
信岡 沙希重 陸上競技部 短距離ブロック監督
・大学4年間で、「ストライドが大きく力強い走り」という高校時代からの持ち味に磨きがかかったと思う。
・元々人前に出るタイプではなかったが、4年次生ではキャプテンと短距離ブロック長を務め、多くの人をまとめてきた。その経験から人間的成長を感じている。
・女子短距離界が低迷しているので、兒玉選手が中心となって頑張ってもらいたいと思っている。
・100mのスピードで200mを走れれば、世界にぐっと近づくと思う。
・私自身もミズノに在籍していたので、縁を感じている。
・兒玉選手をサポートすることで、ミズノに恩返しができたらと思う。