〔学生取材コラム〕-インターンシップ参加者の声②「女子霞が関インターンシップ(上)」ー

福岡大学では、学生のキャリア支援を行い職業観を高めていく取り組みの一つとして、インターンシップを推進しています。2014年度国内派遣数は558人で、九州では1位、全国では13位(出典:『2016年版大学ランキング朝日新聞出版』)となっています。

2015年の夏にインターンシップに参加した2人の学生に学生広報サポーター(グーミーズ)が話を聞きました。

全3回にわたって紹介する「インターンシップ参加者の声」の第2回は、内閣人事局が主催する「女子霞が関インターンシップ」に参加した峯山芙美香さん(理学部化学科3年次生)に楠野瑞季さん(人文学部日本語日本文学科4年次生)が インタビューした記事です。

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■「インターンシップを通して見えてきた自分と本当にやりたいこと―霞が関インターンシップに参加した彼女の決断」

世間では2016年卒の就職活動も終盤に差し掛かり、2017年卒の就職活動が始まろうとしている。すでに就職活動の前段階としてインターンシップに参加しようとする学生の動きも活発になってきた。だが、まだ参加したことがない学生が多いのも現状だ。そこで実際にインターンシップへの参加経験がある峯山芙美香さん(理学部化学科3年次生)に聞いた話を踏まえて、インターンシップの重要さについて伝えたいと思う。

「リケジョ」の彼女が霞が関インターンシップに参加したワケ

今回峯山さんが参加した「女子霞が関インターンシップ」は内閣人事局が主催する内閣関係のインターンシップだ。小学生のころ、公民の授業が大好きだったという峯山さんは、テレビで国会中継を見たりニュースや新聞で世間の情勢に触れたりすることが多かったという。そのような経験から公務員を自分の進路として意識するようになり、新聞でインターンシップ募集の記事を見て応募したそうだ。

自己PRと志望動機、選んだプログラムとその理由を問われる書類選考は、時間がかかった上に自分の気持ちを上手く表現するのが大変だったと語る峯山さん。ゼミの先生に相談し、添削してもらうことで自分の考えを整理したそうだ。「どうしてもここに行きたいという思いは誰にも負けない」ことをアピールしたという。「若者の政治不信と言われている世の中が嫌でした。だからこのインターンシップで現場を体験して、それから政界を見てみたいという気持ちが湧きました。自分の進路のためだけでなく、『自分の興味』も理由の一つでした」と熱く語ってくれた。

数あるプログラムの中、峯山さんが選択したコースは内閣人事局、警察庁、総務省を見学するコース。「当時選挙権の年齢引き下げが話題になって、自分でいろいろ調べたところその管轄が総務省ということを知りました。そこで総務省に興味を引かれてこのコースを選びました」。2015年8月31日~9月4日の5日間かけたプログラムは、それぞれの職員の方々による講義や座談会、学生同士でのグループワーク、施設見学が盛り込まれていた。それらを通して、峯山さんは自分の弱みを知ったと語る。

「グループワークは主に国際社会における日本警察の役割や薬物問題、行政、地方自治、情報関連などを学生同士で話し合って発表していくという内容だったのですが、どれも自分が偏った知識と理解しかなく、当事者意識が足りないことに気付きました。また、人に伝える力が弱いということにも気付けました。それがこのインターンシップに参加して良かったことです」。他にも峯山さんがインターンシップに参加して良かったこととして、「東京の意識の高い学生と意見交換をしたり、職員の方と政治のことだけでなく実際に働いている環境についてお話ししたりするという貴重な体験ができて刺激をもらいました」と述べていた。「最近話題の安保法案に関しても賛成の人と反対の人がいます。どうして安倍総理はこの案を推しているのか、人々は何を思ってこの法案に反対しているのか、一つの問題をさまざまな視点で客観的に見なければと意識するようになりました。こんな風に思えるようになったのもこのインターンシップに参加したからこそだと思います」。

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女子霞が関インターンシップに参加した峯山さん

【学生広報サポーター(グーミーズ)・楠野瑞季さん(人文学部日本語日本文学科4年次生)】

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