"春の風物詩を後世に残したい" 室見川で環境再生(2/10)

- 福岡大学と地域が一体となり、シロウオの産卵環境を改善 -
 
2月10日(土)、福岡大学工学部社会デザイン工学科水工学研究室は、福岡市西部を流れる室見川で、地域市民と共に「室見川シロウオ産卵場造成プロジェクト」を実施します。
福岡の春の風物詩として全国的に有名な室見川のシロウオは、近年漁獲量が減少しています。河川の改修整備、水質環境や生態系の変化など、要因はさまざま考えられ、シロウオの産卵場となる河底の石が砂に埋没してしまっていることも要因の一つです。
そこで、平成23年から毎年2月、室見川において、本研究室の教職員や学生が漁協関係者、行政関係者、地域市民と共にシロウオの産卵環境の改善活動を実施しています。 
当日は参加者が川の中に入り、鍬やスコップを使って、河底の砂に埋没したシロウオの産卵場所となる石を掘り起こし、手作業で産卵環境を復活させます。また、作業後には炊き出しも行います。この活動を通して、自然の大切さや環境再生の重要性を、地域市民と共に考える機会にしたいと考えています。
活動開始から14年目。3年前からはコロナ禍による影響で少人数の参加となっていますが、コロナ禍以前は毎年約200人が参加していました。活動後の調査結果では、造成区に集中して産卵していることが確認されています。室見川の環境や文化を守るだけでなく、一つの地域コミュニティの場となることも願って、地域一体で実施しています。
 
  • 【日時】
    2月10日(土) 14:00~16:30 ※荒天の場合は、2月11日(日)15:00から造成作業のみ実施
                          13:00 受付開始
                          14:00 作業説明・準備
                          14:30 作業開始
                      15:30 炊き出し
                      16:30 解散
  • 【場所】
    室見筑肥橋 西側河川敷周辺(福岡市西区愛宕一丁目) ※集合場所も同じ
  • 【参加者】
    約100人(予定) ※事前申込みは不要
  • 【参加費】
    無料
     
  • 【お問い合わせ先】
    福岡大学 工学部社会デザイン工学科 水工学研究室 助教 伊豫岡宏樹
    電話:092-871-6631(代)(内線:6462) 携帯:090-9500-7945
    E-mail:iyooka★fukuoka-u.ac.jp ※メールを送る時は「★」を「@」に変えてください