〔学生取材コラム〕福岡大学大学院理学研究科の学生が国際学会で入賞

2015年夏、名古屋で開催された「第四紀学連合第19回大会」において、福岡大学大学院理学研究科地球科学専攻修士2年次生の佐々木華さんが、「Student Poster Awards」という賞を受賞しました。

佐々木さんに学生広報サポーター(グーミーズ)の山口彩香さん(人文科学研究科1年次生)がインタビューをしました。

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受賞の賞状を手に研究室にて

2015年7月26日(日)~8月2日(日)に名古屋で開催された、「国際第四紀学連合第19回大会」(4年に一度開催)において、佐々木華さん (理学研究科地球圏科学専攻修士課程2年次生)が「Student Poster Awards」という名誉ある賞を受賞した。大会への参加は1,000人超の中で、わずか12人しか選出されない非常に狭き門であったそうである。

佐々木さんは第四紀学の中の「地球科学」の分野で参加し、「第四期更新世中期における湖の堆積物について」の研究成果をポスターにまとめて報告したとのこと。

従来、湖の洪水や崩壊の堆積物の研究はほとんど進んでいなかったが、佐々木さんの解析により、以下の2つを明らかにすることができたという。

① イベント流堆積物の中でも、洪水堆積物と崩壊堆積物の二種類に分類することができ、その中でもさらに細分化できる

② イベント堆積物の頻度や厚さの解析を新たにすることができた点

 

いずれも、現地での調査を重ねたからこそ、得られた結果であろう。佐々木さんは、「まさか自分が受賞するとは思っていなかった。理論を組み立てていく過程は本当に大変だったけれど、積み重ねてきたことが形になって嬉しい」と、自身の心境を語ってくれた。

実は、佐々木さんが国際学会に参加したのはこれが初めてではなく、今回の名古屋大会の他、スイスでの学会も経験している。報告中の言語は全て英語であったため、自身の研究のみならず、英語の勉強も必要不可欠だったそうである。佐々木さんの研究室には、専門書以外に、TOEIC®の参考書などの英語文献も多数揃っていた。

「なぜ、佐々木さんは自身の研究を世界にまで還元できるのか?」「原動力 はどこにあるのか?」そう質問をすると、すぐにこう答えてくれた。「研究に限らず、皆さん、他に頑張っていることってあるはずです。どんなことでもまずは 真っ直ぐ向き合ってみることが大切。何事も全部、そこからだと思います」。佐々木さんの成功の鍵は、何事にも屈さず真正面から向き合おうとするところにあるのかもしれない。

最後に、佐々木さんの今後の進路について伺ってみると、「博士課程に進学して、将来は研究者になりたい」とのこと。これからの活躍がますます期待される。

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実際に国際学会で使用したポスター

【学生広報サポーター(グーミーズ)・山口彩香(人文科学研究科1年次生)】

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