福岡大学の歴史をシリーズでお届けしています。
今回のテーマは、「地下鉄七隈線開業と正門」です。大学史資料室からの情報提供をもとにお伝えします。
平成17(2005)年2月3日に開業した福岡市の都心部と市南西部を直結する福岡市地下鉄七隈線は、天神南駅-橋本駅間に16駅を持ち、24分間で結びます。福大前駅は天神南駅から11駅目で、所要時間16分。福大前駅のシンボルマークは、本学の応援歌「七隈トンビ」にちなみ、トンビに学生帽をあしらったデザインとなっています。
平成23(2011)年には福岡大学病院新診療棟が完成し、福大前駅と病院が直結しました。以来、学生の通学はもちろん、本学教職員の通勤、患者さんの福岡大学病院への通院と、市民の足として定着しています。
その地下鉄七隈線の開通に伴い、福岡大学の正門がそれまでの西門であったところに移り、新正門アプローチとともに平成17(2005)年1月29日に落成されました。地域に開かれた福岡大学を象徴するかのように、開放感を大切にした風格ある正門です。時計台の知的で端正なオブジェ、そして美しい楠の並木のアプローチがのびています。正門に刻まれた「福岡大学」の文字は、本学の前書道部講師・大原康博(号=蒼龍)氏、「有信並木」の記念碑文字は、体育学部昭和54年卒の書家・大橋優子(号=永佳)氏による書です。
移設に伴い、昭和31(1956)年に造られた福岡大学としての最初の正門は、「東門」に名称変更されました。
また、地下鉄開業までは、キャンパスの東側の西鉄「福大前」バス待合所の隣にある通用門〔昭和43(1968)年9月竣工〕を実に多くの学生がくぐっていました。
令和3(2022)年4月、正門から入って正面にあった旧公認室内プールの解体跡地には、緑が美しい芝生の広場に生まれ変わりました。

新装した福大前バスのりばと通用門(昭和43年9月完成)

福大前バス停(昭和47年)

バスに乗り込む学生(昭和47年)

福大前バス停(昭和59年)

旧正門(現在の東門)(昭和59年10月)

正門アプローチ落成式(平成17年1月29日)

正門アプローチ落成式(平成17年1月29日)

正門アプローチ落成式(平成17年1月29日)

開通日の福岡市営地下鉄福大前駅(平成17年2月23日)

正門アプローチ・並木(平成17年2月)

地下鉄福大前駅(福大側)(平成17年4月)

地下鉄福大前駅(福大病院側)(平成17年5月)

正門と文系センター棟

文系センター棟前広場(令和4年)