福岡大学の歴史をシリーズでお届けしています。
今回のテーマは、有朋会館です。有朋会館は、福岡大学創立40周年を記念して、昭和49(1974)年に竣工しました。
大学史資料室からの情報提供をもとにお伝えします。
10号館、60周年記念館の東側に位置する有朋会館〔昭和49(1974)年竣工〕は、本学創立40周年を記念して建設された、学而会館に続く第二の学生会館です。同年9月30日に開館式が挙行され、有朋会館は学術文化活動の拠点となりました。これを契機として、昭和50(1975)年の第16回学術文化発表週間から、その主会場を学而会館から有朋会館に移しました。
会館の名称は、『論語』第一章学而第一の「子曰、学而時習之、不亦説乎。有朋自遠方来、不亦楽乎。人不知而慍、不亦君子乎」を語源としており、「朋」は学問について志を同じくする友人とされます。
有朋会館には、学術文化部会美術部によって制作されたタイル壁画「若者の叫び」(昭和50年作・2階ラウンジ)、レリーフ「絆」(昭和54年作・日本間の北側)、壁画「躍動美」(昭和57年作・1階西側外壁)などがあり、学生会館を彩っています。
また、昭和51(1976)年2月7日、福岡大学附属看護学校(同年10月、福岡大学附属看護専門学校と改称)第1回戴帽式が有朋会館大ホールで行われ、第1回生26人が聖火継承し、「ナイチンゲール誓詞」が朗読されました。
このように、学術文化活動や式典に使用されてきた有朋会館ですが、より多くの学生に利用されることを目的として、本学学生と教職員が共創したさまざまな取り組みを行っています。有朋会館ロビーについては現在、工学部建築学科の学生と教職員と一緒になって家具などを手作りし、より親しみのある空間を目指して改築が進行中です。今年度中の完成を目標に取り組んでいます。

有朋会館(昭和49年)

有朋会館に掲げられた表札(昭和51年)

有朋会館開館式(昭和49年9月30日)

有朋会館開館式(昭和49年9月30日)

有朋会館開館式(昭和49年9月30日)

有朋会館1階音楽練習室(昭和49年)

有朋会館3階大ホール

有朋会館外観(昭和51年)

有朋会館内学生活動風景(昭和51年)

福岡大学附属看護学校第1回戴帽式

有朋会館ロビー(平成29年)
現在の有朋会館外観