福岡大学の歴史をシリーズでお届けしています。
今回のテーマは、自修寮です。大学史資料室からの情報提供をもとにお伝えします。
本学の大学直営の男子寮である自修寮(後の自修寮南寮、収容人員:100名)は、昭和32(1957)年6月15日に竣工しました。寮名を本学教職員と学生から募集し、同年9月に「自修寮」と命名されました。当時の旧寮生が漢文「鳴呼学者闇然自修者君子儒也 的然耀外者小人儒也 ~貝原益軒(学術弁)~」「自修篤敬所以遠小人不悪而厳 ~敬軒(読書読録)~」を語源とし投稿したものです。
その後、昭和39(1964)年5月19日に収容人員100名の第2棟(自修寮北寮)が竣工。2棟合わせて当時の収容定員は200名で、「規律的な共同生活を通じて、自治独立の精神を養い、教養を高め、人格の形成に努めること」を目的としました。
都市計画道路拡張工事のため、取り壊されることになった自修寮南寮は、平成12(2000)年9月14日に解体が完了し、現在は北寮のみとなっています。
自修寮では寮生による新入生歓迎会、研修会、寮祭のほか各種スポーツ大会などの行事も自主的に行い、寮生同士の親睦を深めています。毎年、新入生を対象に希望者の中から選考された約20~30人が入寮でき、管理栄養士によるバランスのとれた食事(朝夕2食)が提供されています。
58年の歴史を刻んできた自修寮北寮もその役目を終え、令和4(2022)年11月末に完成する新自修寮で本学の多くの学生を迎えようとしています。