9月26日(月)~10月2日(日)の7日間、アクロス福岡(福岡市中央区)で行われた「嘉麻ウィーク」に福岡大学工学部建築学科がワークショップを開催しました。
第9回は、このワークショップを終えての感想をリーダーの皆さん(工学部建築学科4年次生の亀川楓基さん、百武幸希子さん、佐藤直哉さん、永松布季子さん、清水菜月さん)に聞きました。

総括リーダーの亀川さん
◎「嘉麻ウィーク」を通して、最も印象に残っていることは何ですか?
「嘉麻ウィーク」でのワークショップに建築学科が携わることが今年初めてだったこともあり、準備の段階では上手くいかないことばかりでした。予め見通しを持って作業に取り掛かっても、前例がないため、参考になるものがなく大変でした。おとづくりチームは開催直前まで音の調整、ものづくりチームも発注調整に追われました。この経験から、限られた時間の中でタスクをこなす難しさや、ある程度余裕を持ったスケジュールを立てる重要性を学びました。準備から当日まで含めて、「時間の使い方」が最も印象に残っています。

おとづくりリーダーの百武さん(左)と佐藤さん
◎「嘉麻ウィーク」を通して、嬉しかった出来事を教えてください!
一番は、人脈が広がったことです。今回のワークショップに携わっている学生は、1年次生から4年次生までです。私たち4年次生としては後輩の学生と関わる機会となり、大変嬉しかったです。振り返ってみると、今まで縦のつながりというものが薄かったような気がします。この「嘉麻ウィーク」をきっかけに、サークルなどのコミュニティへの所属を問わず、同じ建築を学ぶ同志との交流を深めることができました。また、ワークショップ当日も、小さな子どもたちだけでなく、その保護者の方とも交流できました。当日も含めて、多くの方とのつながりができたことが嬉しかったです。

ものづくりリーダーの清水さん(左)と永松さん
◎「嘉麻ウィーク」での経験を今後どのように生かしたいですか?
私たちにとっての一番の経験は、「人に頼ること」でした。どうしてもリーダーという立場上、他の学生よりも考えたり悩んだりすることが多かった気がします。最初は、「お願いすると相手の手を煩わせるのではないか」「自分でやってしまった方が早い」などの考え方でした。ですが、実際に作業を進める中で、相手を信用して、やるべきことをお願いすることもリーダーの役割だと実感しました。その時も単に相手にお願いするのではなく、頼み方や頼む姿勢次第で、しっかり相手に伝わることを学びました。この経験を生かして、周りの人を巻き込んで目標を達成することもできる人間になりたいと思います。
学生たちにとって、この経験は今後の人生において必ず大きな糧となります。今回のワークショップが成功したのは、協賛事業所の皆様やデザイナーの清川氏、当日ご来場いただいた皆様のおかげです。
「嘉麻ウィーク」については今回をもって終了となりますが、2月には「建築展」も控えています。引き続き、建築学科の活躍にご期待ください。