（※平成21年4月に作成し掲載しています。）
　福岡大学は、本年創立75周年を迎ることになりました。

　この記念すべき年を機に、福岡大学は教育研究・医療の革新と振興を図るとともに、時を経ても色あせることのない「普遍性」、 他にはない「希少性」および高い「純粋性」を念頭に、文化の薫りと風格のある大学、次世代が憧れる大学、社会に信頼される大学として歩み続けます。

　福岡大学の母体である福岡高等商業学校は、昭和9年に創立されました。 その後、昭和19年に九州専門学校を統合し九州経済専門学校と改称、昭和21年に福岡経済専門学校と改称、さらに昭和24年に福岡外事専門学校を統合し福岡商科大学が設立されました。 昭和31年に法経学部を増設して、福岡大学と改称し、総合大学への発展の道を歩み始め、今日に至っております。 現在では、人文・法・経済・商・理・工・医・薬・スポーツ科の9学部31学科、大学院10研究科32専攻を一つのキャンパスに擁する総合大学として発展を続けており、 さらに、二つの大学病院、附属大濠高等学校、附属大濠中学校を有しております。

　福岡市の南西部、博多湾を遥かに望むなだらかな丘陵地に位置し、63万平方メートルに及ぶキャンパスは、 教育、研究、医療にふさわしい閑静な自然環境の中にあり、全国各地より2万人の若者が集い、 勉学にスポーツに多感な青春時代を自由闊達に謳歌しております。

　福岡大学は、創立以来「思想堅実」「穏健中正」「質実剛健」「積極進取」の建学の精神を柱とし、 社会に向けて高等教育機関ならびに医療機関としての責務を果たしつつ着実な発展を続けてまいりました。 ことに、教育研究の推進にあたっては、総合大学の長所を生かしつつ専門分野の独創性を尊重し、常に新しい時代に対応できる教育体制の確立を目指してまいりました。 建学の精神に基づいた教育研究活動は着実に成果をあげ、今や22万人余の卒業生が多方面で活躍しております。 また、地域医療と深い関わりをもつ医学部・病院をはじめ、各学部の社会と連携した教育研究活動に対して、各界から高い評価を得ております。

　これも偏に、温かく見守ってくださった卒業生諸氏、ご父母をはじめ関係各位のご支援とご協力の賜ものと、深く感謝いたしております。 今後さらなる福岡大学の飛躍にむけて、職員一同最善を尽くす所存です。

　現在、創立75周年記念の祝賀に向け、さまざまな事業を計画しており、その中で、商学部棟、新中央図書館棟、福岡大学病院新診療棟、 ならびに附属大濠中学校・高等学校校舎及び体育館を建設し、教育研究・医療環境の整備を進めてまいります。 これらの施設は、今後、福岡大学が地域社会に密着した教育研究・医療活動を推進し「上質の大学文化」を創造するためにも不可欠であり、 福岡大学の発展に大いに寄与するものと確信いたしております。

　つきましては、卒業生諸氏、ご父母、関係各位におかれましては、福岡大学の創立75周年記念事業に是非ともご注目いただくとともに、 何とぞ本趣旨にご賛同を賜り格別のご支援をお願い申し上げる次第であります。
　　

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　学校法人福岡大学　募金推進委員会
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　委員長　　学長　　 衛藤　卓也