9月30日(土)、福岡大学病院の福大メディカルホールにおいて、『カーボンニュートラルの実現に向けたグローバル連携』をテーマに、「第2回福岡大学カーボンニュートラル推進拠点シンポジウム」を開催しました (参加者 153 人:対面 83 人、オンライン 70 人)。
冒頭、福岡大学のカーボンニュートラル(以下、CN)推進拠点長の朔啓二郎学長から開会の挨拶があり、続いて在福岡米国領事館のチュカ・アシーケ首席領事による来賓挨拶、加えて米国における気候変動対策とエネルギー安全保障の取り組み、クリーンエネルギーへの投資、未来のテクノロジーの開発等の紹介がありました。

朔学長

チュカ・アシーケ首席領事
プログラム(講演)「CNの実現に向けた活動紹介」では、招待講演者である米国のシアトル大学土木・環境工学部、環境正義持続可能性センター長のフィリップ・トンプソン教授、英国のシェフィールド大学化学・生物工学部、グランサム持続可能未来センター共同所長のレイチェル・ロスマン教授、そして豪州のカーティン大学工学部長のヴィシュヌ・パリーク教授、工学部機械工学科の山辺純一郎教授(実務責任者および研究推進チーム長)がサステイナブルキャンパスについて講演を行いました。
※トンプソン教授とロスマン教授はオンラインでの講演

対面とオンラインのハイブリット方式での開催

朝倉氏

工学部4年次生の新垣美奈さん、山田海空さん、
人文学部3年次生の橋本さららさん

工学部4年次生の馬場世奈さん
また、「次世代リーダーの育成に向けた活動」の取組紹介では「CNにおける米日カウンシルージャパンの活動と責任」のテーマで、公益財団法人米日カウンシル-ジャパンプログラムマネージャーの朝倉愛以氏の講演の他、本学在学生による国際エネルギー機関(IEA)およびシアトル大学における研修報告を行いました。
その後行われた対談では、「グローバル連携に向けた今後の課題」をテーマにトンプソン教授とロスマン教授(オンライン)、パリーク教授、工学部化学システム工学科の三島健司教授(国際センター長)の4人が登壇し、ファシリテーターとして山辺教授と法学部のステファニー・ウエストン教授(国際連携チーム長)が、持続可能な社会やCN社会を推進するためにはどのような連携や協力・次世代育成が今後必要になるのか、また、国境を越えたCNコミュニティに向けた官民の取組等について、活発な意見が交わされました。
<対談の様子>

パリーク教授

三島教授

山辺教授

ウエストン教授

対談の様子

森山副学長
今回は、「CNの実現に向けたグローバル連携」をテーマに海外から研究者を招待し、オンラインで現地と結んで海外の先進事例を交えて脱炭素社会の実現に向けたサステイナブルキャンパスの取り組みを共有するなど、今後のグローバル連携の在り方を探る貴重な機会となりました。また、次世代リーダーの育成に向けた取り組みの一端をご紹介しました。
最後に、CN推進拠点統括責任者の森山茂章副学長から、「持続可能な世界に向けて、まさにグローバルな視点に立った取り組みの必要性を痛感する」との挨拶があり、閉会しました。
本学は、今後もCN推進拠点に設置した5つの課題別チーム(脱炭素キャンパス、研究、地域連携、人材育成、国際連携)を中心に、CNの実現に向けた取り組みに引き続き真摯に取り組んでいきます。
ご参加いただいた皆さま、ありがとうございました。
-
関連リンク
福岡大学カーボンニュートラル推進拠点ウェブサイト